4K-PHOTOでセンダイムシクイの識別に挑戦!
 
 管理人の今度のカメラPanasonic LUMIX GX8の機能に「4Kフォト」というのがあって、ビデオのキャプチャーみたいなもんかと思ってスルーしてたんですが、どうも欧米のデジスコユーザの間ではトレンドになりつつあるそうな・・・。パンフや取説などには、「800万画素のjpegが切り出せる、静止画の切り出しに特化した、4K動画を利用した写真の撮り方云々」。なんだかんだで、「写真は、撮ってなんぼ、講釈たれとっても始まらんし~」と、例によって、行き当たりばったりで試してみることに・・・。

 いろいろと妄想してると、管理人的には、面倒くさいムシクイとかの動きの速い鳥が、動画回して数枚でも止まってくれればいうこと無いわけで、「静止画とまでは言わないけれど、ある程度のグレードで絵を出してくれれば、サイトに揚げたり、A4書類にレイアウトするのに便利だな~」と、不埒な下心満載で、去年買ったGX1から「即」浮気したわけで・・・GX1でも2HDの切り出しはできたんですが、まあ、それなり。いずれにしても、福沢先生10人がかりの見事な人柱にWW

 いきなりエゾムシクイを撮ってみたら、「なんか、良い感じ~W」。楽ちんもええとこですね。動画回してるだけでいいんですから。調子にのってセンダイムシクイ、行ってみま~す。 
 
 GX8では、4Kフォトはドライブモードの中に組み入れられています。赤三角で示したダイヤル下部ををポチって、撮影モードを呼び出すと、単写、連写などの各種の撮影モードの中から選択できます。動画というより、Panasonicとすれば、新しい静止画の撮影方法と位置づけしたいってことがわかりますね。
 
 でもって、4Kフォトには3種類のモードが・・・。ひとつはシャッタボタンを押している間のみ撮影される4K連写、二つ目は、シャッタボタンを押して撮影開始、もう一度押して撮影終了という4K連写(S/S)、三つめは、シャッタを切った前後30枚の動画が記録される4Kプリ連写です。野鳥の飛び出しなんか狙うのだったら4Kプリ連写ってことですね。
 今回は、センダイムシクイの識別と銘打ってますので、センダイムシクイの識別ポイントのひとつ、頭の中央を走る灰緑色の頭央線を捕えられるかがテーマです。センダイムシクイが頭を見せてくれるまで撮影します。シャッタボタンを押して撮影開始、もう一度押して撮影終了という4K連写(S/S)を選択しました。
 
 シーズンですからセンダイムシクイはそこいら中にいますが、エゾムシクイも混じるので面倒です。管理人はデジスコなわけで、動き回る動きの速い鳥とか飛び物は難敵なんですが、ムシクイの場合、シャクガの幼虫とか、虫を捕まえると葉っぱのなかから、開けた枝に出てきて食べることが多いように思えます。動きながら食べるわけではないのでシャッタチャンスです。食べたら枝に嘴をこすりつけて綺麗にしたりとか、休憩したりとかします。諦めずにファインダの中に捕え続けていれば、しばらく止まる場合が必ずあります。そんなこんなで、とりあえず、近くの枝に止まってくれた子を撮影してみました。
 
 撮影した動画を再生して、お気に入りのカットをjpeg画像に切り出します。カメラ内では、動画を再生しながらジャストなタイミングで、尚且つ、ブレないで止まっているカットを探して止め、右端の4Kボタンを押すと、カメラ内に1枚のjpeg画像が保存されます。
 撮影中でも確認できて便利です、撮影を終えて、PCを使っても可能です。手順が煩雑に思えますが、何度かやって少し慣れれば、結構、感覚的に操作できます。管理人の印象では良くできていると思われました。さて、この子はセンダイムシクイでしょうか。もう答え見えてますね(W)
 
 さて、とりあえず切り出してみました。リサイズのみでレタッチはしてません。クリックすると未加工の撮って出し等倍画像が開きます。さて、どう思われますか?
 管理人の印象では静止画のjpegに比べると、若干眠たい、コントラスト不足に思えますが、このくらいのサイズで撮影できれば、細部も描写できてますし、レタッチすれば結構使えるんじゃないかと・・・。
 
 肝心の識別にお話をもどしましょうか。あはは、良い子ちゃんのセンダイムシクイ君でした。ちゃんと下を向いてくれたカットが止まっています。頭の中央に灰緑色の頭央線が見てとれますね。これにも等倍画像を貼り付けておきますので、ご参考になれば幸いです。でもって、4Kフォトを使ったセンダイムシクイの識別は大成功となりました。
 
 おなじみの蛇足的おまけではありますが、姿勢を入れ替えるとき、ドリャ~っとばかりに枝を豪快にまたぎ越してくれました。光量が充分にあって、1/1000Sより速いシャッタが切れれば、こんなカットも止まるんでしょうがどうでしょうかね? iso上げればいいってもんじゃないしね。でも、前回、エゾムシの記事で「次、tryします。」なんて言っちゃったしな~。
 ま、今回は暗い緑道だし、iso800でも1/160sがええとこなんで勘弁してもらいましょうW
 
 切り出したjpeg画像には撮影情報がついてきます。この場合シャッタスピードは1/160Sですね。感度上げりゃいいってもんでもないしねえ~。日当たりの良い公園の鳩とか、池のカモならパタパタが止まるんでしょうね。管理人のカメラ・GX8はm4/3だし、コンデジよか素子サイズは大きいけれどフルサイズみたいにはいきません。常用iso400、頑張ってiso800ってとこで止めておきたいもんですね。
 
 最後に、トリミングしてから、明るさとコントラストをいじって、管理人がwebで使っているサイズにリサイズ、軽くシャープネスをかけてみました。クリックすると画像が開きます。ずいぶんとスッキリ修正できました。ビデオカメラの小さな素子からの動画の切り出しとは一味違います。
 
 さあ、4Kフォトですが、皆さんはどう思われますか? 鳥が遠い時なんかはやっぱりわずかに圧縮感を感じますし、トリミングの程度により精細感に欠けるのはありますね。静止画なみとは、まだいかないようですが、一昔前のコンデジは800万画素って普通でしたし、管理人は、今後の開発にも期待が持てそうだし、現時点でも、medaichiのような撮影意図なら充分使えそうだとご報告しておきます。

 こんな風に作業をしていると「あれもいけるか・・・、これもいけそう・・・」等と妄想竹がニョキニョキ生えてきますW  干潟のシギチドリのフラッグ(標識)や、嘴の形状とかの細部の撮影とかですね。野鳥やってるデジスコ屋さんが、いろんな工夫をこらして、興味深い面白写真をいっぱい揚げてくれればいいなと思います。
 本稿は2016.5.01のブログに加筆訂正したものです