クレーン船で吊り上げ、設置される赤灯台 3月6日午前 
 
 
事故直後、2010年1月2日の赤灯台 
   
    大阪南港野鳥園北側の通称「大関門」は、明治38年の大阪港建設時に天保山の西約3kmの沖合に築かれた、幅約600mの防波堤の切れ目で、大阪港への入港航路として長らく市民に知られていました。北側に白灯台、南側に赤灯台が設置されています。
 ところが、一昨年、2009年の12月30日の夕方、冬型の気圧配置が強まり、日本海側を中心に強い風が吹いている中、コンテナ船が風にあおられて赤灯台に接触し、灯台が傾く事故が発生しました。大阪海上保安監部によると、30日午後7時前、大阪港を出港した大型のコンテナ船「MOLディスカバリー」が風にあおられ、灯台の基礎部分に接触したそうで、コンテナ船からは数トンの油が漏れ、乗員22人にケガはなかったとのこと。灯台は約10度傾いたが、灯火を出す機能には問題はなく、船の航行に影響はなかったそうです。
  

その後、赤灯台は隣接の空き地に移動、基礎石、ケーソン部分の改修工事が始まりました。開園当時から展望塔から六甲山を背景に市民の皆さんに親しまれた赤灯台がなくなって、なにかポッカリと穴があいたようなさみしさが感じられてなりませんでした。
 今日、3月6日の朝から大きなクレーン船がやってきて、赤灯台が設置され、約1年と3カ月ぶりに元通りになりました。
 
 
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