●今日は、ダイサギの群れの中にチュウサギが4羽混じっていて観察しやすかった。 まあ、毎年書いてることではありますが、今回はこの時期のチュウサギとダイサギの見分け方。
( 鳥類目録第7版では、この時期のダイサギはいまはチュウダイサギとなるが、本稿では便宜上ダイサギとします。)

一般的に見られる白い鷺は3種類、ダイサギ、チュウサギ、コサギとされるが、図鑑によるサイズはそれぞれ、全長が90cm、69cm、61cmとなっており、正確に大中小というわけではなさそうです。


  ●左の画像を見てもらえれば、チュウサギはサイズ的には、コサギを少し大きくした程度ということがわかります。

また、コサギの嘴は黒くて、すぐわかるので問題はダイサギとチュウサギの見分け方ということになりますね。

冬羽の白い鷺は、これといって目立つ特徴が無いので、もっと細部を見ることにします。

  
     
●頭部のアップ画像を見ていただきましょう。なんだか色合いも似ていて、色では識別できそうにもありません。でも、な~んか、右のチュウサギの方が、頭部全体の割合からしてクチバシが短いように見えますね。額…クチバシからおでこにかけてのカーブも、左のダイサギはかなり平たいですが、右のチュウサギは少し丸みを帯びた感じです。
 この辺のところからかもしれませんが、管理人はダイサギはなんかハ虫類っぽい感じがします。それに対してチュウサギは鳥っぽくて可愛い印象がありますね。まあ、そんな管理人の思い入れはさておいて次の画像を見ていただきましょう。

●注目していただくのは「口角」…口の端っこのことです。ダイサギは口角が眼の後端を超えているのに対し、チュウサギでは、口角が眼の後端とほぼ同じ位置にあるということです。望遠鏡等でハッキリ確認できれば識別の決め手になると思われますが、そうでない場合は、一緒にいるアオサギやコサギ等との大きさの比較や嘴と頭部の印象を含めて、総合的に判断するしかないでしょう。

 それから、数は少ないですが、実は白い鷺は他にもいます。また別の機会に書きます。 
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