メジロの舌と吸蜜のお話 
   メジロと言えば、花の蜜やミカン、ジュースとか、甘いものが大好きで、冬場の野鳥園では、寒ツバキやサザンカの花に集まっているのが良く観察されます。

 12月になって、野鳥園の20周年に植樹されたヒマラヤザクラが開花し、目ざとく見つけたメジロ達が、早速、吸蜜にやってきました。 
 

 
嘴のまわりが花粉で黄色くなっているのがわかります。植物側にも、受粉を手伝ってもらえるというメリットがあるのでしょう。 
   ほら、メジロはこんなに上手に吸蜜しています。スズメなんかは嘴や舌も短いので、うまく花の蜜を吸うことができず、花の根元から蜜のあるあたりを齧りとるという乱暴なことをやります。普通、桜の花びらは一枚ずつ散りますが、最近はスズメが盗蜜することを覚え、下の写真の様に散った桜を良く見ます。
    良く図鑑などに、「メジロやヒヨドリの嘴は長く、舌も花の蜜を吸うのに適した構造をしています。」なんて書いてありますよね。管理人も二つに分かれた位なら見たことあるんですが…。適した構造って言われてもねえ~?
 
 さすが野鳥園ですね~(W) 冷凍庫に舌を出したまま落鳥したメジロを保存してあるのを思い出しました。

「うわ~っ!! ほんとにブラシ状になってるう~!!」

 まあ、標本だし、乾燥しているのでこんな風に見えるっていうのもあるんでしょうね。生体なら蜜や、唾液等で濡れているんで、書道の筆先みたいにまとまって見えるんだろうなあって思います。筆だって洗って乾かせば開いちゃいますもんね。

 メジロだけじゃなく、小型のシギ類も、干潟の表面のバイオフィルムを食べやすいように舌先に毛が生えた風になっているらしいです。 
 
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