管理人は旧いタイプの写真屋なもんで、ズームレンズというと、な~んか抵抗感があって食指が動かんのですが…。でもって、デジスコでもたかだか数年のキャリアではありますが、30倍の単焦点アイピースを使い続けていました。
 デジスコのスコープとカメラとの合成焦点距離はというと、アイピースの倍率×カメラレンズの焦点距離 になりますから、管理人のカメラだと24-100mmですから、管理人のデジスコシステムは720-3.000mmと言うことになります。
 ところが、デジスコで野鳥写真を撮っておられる皆さんは、すでに経験でおわかりのように、一般的にカメラのズームレンズのテレ端は解像感が甘く、ワイド端はケラレなどの問題もあり、普段の撮影では、いわゆるレンズのおいしい所、大体、50-70mm前後を使うことが多くなります。
 
 従来KOWAさんからは、30倍のTE-17W以上の高倍率な単焦点アイピースは発売されておらず、被写体が遠い場合は多少、甘くなるのを覚悟のうえでカメラのズームのテレ端近くをつかわざるをえませんでした。TE-10Zという25-60倍のズームアイピースが出ていて、管理人のような鳥屋は観察には使っていましたが、デジスコの撮影にはケラレや周辺減光の問題で使いづらいもので、画像もすっきり感がいまいちでしたので、撮影用には30倍の単焦点アイピースのTE-17Wが最良の選択肢だったと思います。
 
 そうこうしているうちに、もう2年位前だと思いますがKOWAさんからXDガラスを使った新型ズームアイピースが発売になりました。管理人はセコイ人間なので、すぐには飛びつかず、身の回りの人で使っているのを見つけたらしっかり試させてもらう習性があります。早速、野鳥園に来た鳥屋さんで、新型のTE-11WZを持っている方にお願いして見せてもらいました。だって、購入となると福沢諭吉先生が数人がかりになりますから・・・(笑)
  
  感覚的にすっきりした見え味で、視野も広く好ましい印象がありました。「これなら撮影でもいい線いくんじゃないかな~」と思いつつ、デジスコの先輩諸兄の作品をチェック。満足いくレベルと判断し購入にいたりました。関西の鳥屋さんならおなじみのK商会へ…。

   管理人…      「今度のKOWAのズームアイピースって評判どうなんんすか?」  
   K商会のお兄さん…「ズームの各段階で単焦点を凌ぐって評判で大好評ですよ。」
   管理人…声に出さずに (…って、KOWA、30倍以上の単焦点アイピース出して無いじゃん。)
   管理人…爽やかに あっさりと「そうですか、じゃあこれくださいな…」

 まあ、この辺が、細かいことグダグダ言うわりに、肝心の所がアバウトと言うか万事大雑把な管理人らしいと言えばらしいのですが…。「まあ、見え味が良いのは判ってるし~、撮影用でいまいちでも観察ならOKだし、まっ、良いっか。」ということで3分で用事がおわりました(笑)
     
   家に帰って出してみると、30倍の単焦点アイピースとくらべると全長は20mm位長くなるようです。KOWAさんのマークの横に燦然と輝くプロミナーのロゴが…。ここら辺にKOWAさんの誇りというか意気込みみたいなものをかんじますねえ。ちなみにプロミナーっていうのは、KOWAさんの光学機器で、上質のガラスを使用した機種への称号みたいなものです。

 余談になりますが、旧い鳥屋さん達は観察用の望遠鏡のことをプロミナーって言うことがありますが、当時、野鳥観察用の望遠鏡の選択肢が無かった頃のなごりみたいなもんですから、サラッと聞き流してやってください(笑)
 探鳥会なんかで、「ちょっと、このプロミナー覗かしてね…」という風に使うとベテランの雰囲気が醸し出されるかも知れませんが、保障はしません。
     
この項加筆中です。