距離があって見逃していたが、ハジロカイツブリが一羽いた。ハジロカイツブリの第一回冬羽は成鳥冬羽に似ているが、虹彩の色が薄い。

 また、ハジロカイツブリの嘴はカイツブリより細く、上反り気味、羽衣も、カイツブリの冬羽よりはモノトーンで褐色味は少ない。

 カイツブリの第一回冬羽は、成鳥冬羽に比べて総じて色が淡く、嘴も淡色なので口元の楕円型班もめだたない。虹彩は黄白色で、頬や首、体側は褐色味を帯びる。

 野鳥園では北池を海水化して以来、数を減らし、現在では20羽程度の第一回冬羽中心の越冬群が観察される。少数だが成鳥も混じる時がある。

 カイツブリは繁殖期にはつがい単位でいるが、越冬時期は小群を作る傾向がある。 

 カイツブリのサイズは25-29cm、ハジロカイツブリは28-34cmってことになっているから、基本、ハジロカイツブリの方が大きいんだけれど、カイツブリの最大値とハジロカイツブリの最小値がかぶっているので、まあ、参考程度。

 野鳥園でも、カイツブリをハジロカイツブリと誤認される場合がたまにあるが、多くは、左の写真の様に、距離があって逆光の場合が多いようです。

 水面が光っている場合は、さらに色がトビますから要注意ってことですね。 

 ちなみに、手前がハジロカイツブリです

 
個人情報の取り扱いについてのお知らせ