4K フォト(4K Photo)でトウネンの標識撮影に挑戦。
3.328✖2.496pix(縦横比4:3)、800万画素の実力は?
 
     4kフォトのおさらいをしておくと、要は、ただいまの主流のフルハイビジョン1920×1080pix・200万画素に対して、縦横約2倍の3840×2160Pix・800万画素の動画撮影を利用した、静止画の撮影方法ということですねです。毎秒30コマから狙った1枚を抜き出そうってことです。管理人は、ムシクイ等の動きの速い野鳥の撮影に加えて、シギチドリの標識の撮影に期待していました。
 管理人のデジスコ用カメラは、去年からは、PanasonicのLUMIX DMC-GX8を使用しています。今日、サルハマシギの撮影をしていたら、ファインダの端を「旗付トウネン」が通るではありませんか。どうやら、カムチャッカ半島標識のトウネンのようです。「これは、撮らなきゃ!!」とシャッタを切りますが、50m程距離がありますし動きも早いので、なかなか黄色と黒の二つのフラッグを撮影することができません。鳥頭のmedaichiは、こういう時のトライのためにGX8に機種変したのをすっかり忘れていましたW 
 
 飛ばれちゃいけないので焦る管理人の頭に、目出度く「4K PHOTOは~」と天の声が・・・W  すかさず4K PHOTの撮影モードに切り替えて、60秒ほど4K動画を撮影、すると、フォーカスは多少遅くはなりますが、そこは秒間30枚、なんと使えそうな画像が数枚、簡単に撮れちゃいました。左は4K PHOTOを再生しながら、使えそうな画像を選んでいるところをスクリーンキャプチャしたものです。
 さすが、動画のPanaというか、ここらへん良くできてますねえ。面倒くさがりの管理人は取説も読まずに作業をしているのですが、感覚的にというか、あまり迷わずに作業が進んでいきます。
 4K PHOTで撮影した動画を再生しながら、jpeg画像を抜き出すという作業を、管理人のような素人が、さほど頭を悩ませることもなくできるって、ほんとにすごいことだと感心しますね。
 
 抜き出した画像を何枚か揚げておきます。写真としてみればノイズだらけのザラザラなんですが・・・。以前も書きましたが、管理人の野鳥写真はわかりやすさ最優先、仕草の面白さとか絵的な美しさといった高尚な意図はかけらもありませんし、また、写真は所詮コンテンツの一部、表現の一手段で補助的なものですから楽に撮れればいうことありません。 おお、さすがに4Kですね、標識(colour flag)が、一般的(typical)な四角ではなく、四隅を斜めにカットされているところまで撮れてます。トウネンは体長約15cm、50m離れたスズメ大の野鳥に装着された数mm大のプラスティック片の撮影ってことからすれば大成功って思います。

 管理人のような撮影目的の場合、iso感度を普段の撮影より高くしてシャッタ速度優先にするってのもアリで、ノイズ感を嫌って、普段の撮影では、素子がm4/3でもiso400しか使っていませんが、4K PHOTOの場合のみ、もっと上を使うといいでしょう。昨今、6Kだの8Kだのって声がしだしましたが・・・なんか泥沼の予感がしないでもありませんねW

 今回は標識の撮影でしたが、以前に、日本初記録のシギの同定に一眼レフのハイビジョン動画からのキャプチャーが決め手になったって聞いたことがあります。そう、野鳥の種の同定に際しては羽衣・・・、例えば腰が白いかだとか翼帯のパターンだとか、決め手になる部分の撮影には使えそうです。採餌の場面なら、何を食べていたとかが記録できるかもしれません。
 面白い写真や綺麗な写真はカメラ屋さんにまかせますが、管理人的には、こんなツールをつかって、研究者だけじゃなく管理人のようなアマチュアの鳥屋から、面白い情報や知見がどんどん上がってきたら、おもしろい時代になるだろうなあって思う昨今です。
 
 -本稿は2017/5/18のブログに加筆したものです-
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