月別アーカイブ: 2021年8月

渡り鳥観察会を延期します

本サイトの方でも当ブログ上でもまだご案内はしていなかったのですが、先日の観察会にご参加いただいたお客様に告知させていただいた「渡り鳥観察会」は、新型コロナウイルス感染症の拡大状況に鑑みて延期とさせていただきます。大変残念ではございますが悪しからずご了承くださいますようお願い申し上げます。

セイタカシギのこと・・・第二回冬羽

西池干潟にセイタカシギが3羽・・・。チラ見で、「♀adと第一回冬羽2羽か~」と流そうと思っていたら、左の個体Aに少々違和感があった。右の個体Cの足は黄色味がかった淡い灰ピンク色で第一回冬羽でいいと思ったのですが、左の個体Cの足の色は真ん中の♀adと思われる個体より僅かに淡いものの、けっこうピンク色に見えました。でもって年齢識別のために翼をパーッて広げてくれるまでまつことにしました。

最初に右端の個体Cがパーッてしてくれました。翼の後端に白色部がありますから、この子は今年生まれの第一回冬羽ですね。スコープでよく見ると嘴基部に赤みが見えます。「SHOREBIRDS」のセイタカシギの記述で「・・・juvenile may show some reddish at base of lower mandible」とありますから嘴基部の赤味は幼鳥あるいは第一回冬羽の識別ポイントのようです。

次に真ん中の個体Bがパーッと・・・。翼は脇に近い雨覆以外黒いですね。上面が褐色ですから♀の成鳥でいいでしょう。嘴も黒いです。

でもって左端の個体Aなのですが、パーッとしてくれると、初列風切に退色した幼羽が残っています。次列風切にも後端に白色部がある幼羽が残ります。シギは第一回冬羽は部分換羽で第二回冬羽から全換羽ですから、風切が換羽して幼羽の残るこの子は第二回冬羽となります。

ことさら第二回冬羽に換羽中とするのか、成鳥羽に換羽中と区別するのか迷いましたが、成鳥♂adに比べ第二回冬羽の上面が色味が鈍く、緑がかった艶のある黒色には見えないこと、足の色も成鳥に比べると僅かに淡く、セイタカシギについては第二回冬羽は区別したほうがよさそうです。

オマケでご参考までに、セイタカシギ幼鳥の写真を揚げておきます。

アカアシシギいました・・・

朝寝坊をした罰か、土砂降りの雨で濡れmedaichiになって野鳥園にたどり着いたら、アカアシシギが出ているとのことでした。雨で暗いし・・・、雨滴が写りこむし・・・、カメラ出すの嫌だったんですが記念撮影はしなくちゃなりませんね。

ブログのお客様にはオマケでもう一枚。この時期の成鳥はすでに冬羽への換羽が始まっています。アカアシシギ冬羽は、顔から下面への縦班は目立たず、上面も一様な灰褐色味を帯びベターっした感じになります。

記念撮影と言えば先日観察したゴイサギ君を忘れていました。北池を海水化してもう25年位経ちますが、以降この君は観察できなくなりました。幼鳥は何度か来ているんですが成鳥は久しぶりなもんで揚げておきます。ん~、ゴイサギの写真撮るのって何年振りかな?W

今日はセイタカシギ・・・

お昼過ぎにセイタカシギの♂ad・・・。近所の埋立地で複数番が繁殖していたのは確認しているから、多分その群れのうちの一羽。

ブログのお客様にはおまけで、ちょっとアングルを変えて撮影。背中が黒いのわかりますよね。♂adの特徴です。セイタカシギの頭部は個体差が多く、暗色班は様々な程度で現れますから決め手になりません。

秋の渡りが始まりました・・・

ヒトの渡る世間は「盛夏の候」ってことなのですが、シギやチドリの世間では北の国で子育てを終えた成鳥達の「秋の渡り」が始まっています。野鳥園の干潟には概ね7月の下旬から姿を見せてくれます。はじめは数は少ないですが日々個体数・種数を増すのが楽しみです。今朝は、アオアシシギadが展望塔前にやってきました。

非常事態宣言・・・開園しています

またまた、8月31日まで新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が大阪府域に実施されますが、大阪市から連絡があり、今回は野鳥園臨港緑地の展望塔施設は開園となりました。しかしながら感染症の今後の動態により臨時に閉館する可能性もありますからあらかじめご了承願います。

感染者数が激増し春に続いて、シギチドリや野鳥たちの秋の渡りを前に心配していたんだが、今回は大阪市の公園や緑地の施設のいくつかは開園継続となったようです。イベントや野鳥ガイドさんたちの活動も現時点では感染防御の実施を前提に行えます。

medaichiらはホッと一息というところですが油断は禁物、前稿でも書かせていただいたがワクチン接種が進む中、この時点で感染してしまうのは本当に残念だから、野鳥ファンの皆様、ご来援の際はくれぐれも感染防御に留意して戴きたいものです。