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ウォーミングアップってことで・・・

年明けの風邪を言い訳にして撮影をさぼっていたmedaichiなんだが、春の渡りを目前にええ加減にせんといかんというわけで、今朝は練習がてらカメラを担いで出かけてみたらモズ♂君がでむかえてくれた。モズは冬季は単独で縄張りし、よい環境は強い♂個体が占有するってことらしい。あまり園内で♂個体を見ることもないので撮らせていただくことに・・・

ああ、それからモズ♂の翼の白班ですが、場所は初列風切の基部です。写真を持っていないのでイラストにするとこんな感じ。キビタキ君の白班とは違いますね。ちなみに、アカモズとかその亜種に紛らわしいのがいますが、翼の白斑はありません。薄色でなんだかんだになっても、白班があればモズってことでいいでしょう。以前、野鳥園で観察されたことのあるタカサゴモズには、初列基部に同様の白班がありました。

でもって、おなじみジョウビタキのお嬢・・・。サクラの花芽の横にとまってくれたのでパシャリ。春が待ち遠しいですね。

メジロ君達が緑道の水たまりで水浴びを・・・。手前の落枝が邪魔だったので回り込んだのですが飛ばれてしまいましたW  残念。

そうこうしているとおなじみのニャンコ先生が・・・。あれ?  この子右耳の先端が切れてますね。寡聞にして不勉強なmedaichiは知らんかったのですが、この耳先の切れ込みは人為的なもので、野良君達の保護団体の方達が、一度捕獲し、避妊手術を施したのち再捕獲を避けるためにマークしたものらしいです。

まあ、「避妊した一代限りの命だから、地域猫ってことで暖かく見守ってください。」ってことなんでしょう。この子は触らしてはくれんかったけど逃げません。時々、ご飯をもらっているのかも・・・。耳の形がサクラの花びらみたいだということで、この子達は「さくらねこ」と呼ばれてるらしいです。なかなか粋なお名前で感心しました。

medaichiも以前はこんな野良君達に冷たい視線を向けていた時期がありました。でも、離島とか特殊な環境、脆弱な生態系以外はまあいいんじゃないかと。medaichiの子供の頃は野良君なんぞいっぱいいたけど、野山には生き物がたくさんいたもんね。本来の生態系に無い生物なんていったって、野良君を含めハトやカラス、外来種とか全部ヒトの所業だし。野良君の一匹や二匹、笑って共存できるくらい自然環境が保全され、社会が寛容さを取り戻せたらいいなと思いますね。このお題はここまで。

いつかはZeissとか・・・趣味的双眼鏡の王者

たまに、転売目的のオークションなんかで、このZeiss 7×42B/GA の各機種を「バードウォッチング用の双眼鏡の王者」なんて書いてるの見るけど、これはどうかと思う。Dilayt 7×42は1980年台の初頭の発売開始だったと思うけど、medaichiが野鳥を観始めたのもこの頃か・・・、バードウォッチングの盛んなイギリスのバーダ諸氏は90年代中頃にかけて、10×40BGAのユーザがかなり多かったと記憶している。

7倍機は野鳥の観察に向いてはいるが少々非力だ。2004年まで製造販売された Dilayt 7×42は、90年代になってユーザが増えてはきたが、2000年にはあのELスワロフスキーが登場する。以降2010年、スワロフスキーがEL Swarovisionを世に出してからも、国内の状況はみなさんもよくご存じだろう。medaichiの個人的な印象では、Zeiss 7×42B/GAがバードウォッチングの双眼鏡の王者だったことは無い。無論、medaichiを含めて根強い愛好家のが存在する機種だから、現時点でもこのZeiss 7×42B/GAの各機をバードウォッチングに愛用しておられる諸氏は多いであろうし、お叱りを受けるかもしれないが、本機でバードウォッチングを楽しむということを云々するつもりはないのでご容赦たまわりたい。

実際、medaichiは少々マジで探鳥するときならEL 8.5×42 SVを使うし、干潟、水辺などの開けたところなら10倍機を使うだろう。撮影メインの時ならもっと小型軽量の低倍率機を選択する。

とはいうものの、天気の良い日に、公園や近くの山の林道をZeiss 7×42B/GA T*Pだけをぶら下げて、現れた野鳥達の姿を楽しむのはとても楽しいのだ。風景・景色などの遠くのものより、近くの野鳥や植物を見る方が面白いだろう。もっと言わせてもらえば、この双眼鏡のすっきりとした抜けの良い、+豊かな色彩の階調表現といった見え方・像質を楽しむのが楽しいともいえるだろう。

星や天体屋さんも鳥屋さんも、目的達成のためなら現在のハイエンド機を使った方がフォーカスもパシっと決まるし、像質もフラットだ、明るくてコントラストもよく中央の像のエッジも際立って良いに決まっている。まあそうだなあ~、このZeiss 7×42B/GA T*Pって双眼鏡は極めて趣味的と言っておこうか。要は趣味的なものだから、お値段や、古臭さ、欠点なんかはどうでもよいわけで、お洒落な趣味人はそういう「野暮・・・」は言ってはいけませんWW

フォーカシングホイールが硬いだの、視度調整がトラブったとか、内部グリースがにじんでるとかああだこうだボヤきながら「伊達と酔狂」でいいんです。どうせはまり込んだ沼なんだから、双眼鏡愛好家として楽しみましょうW

もう生産を終了した機種を紹介してしまいましたが、まあ、バードウォッチングという「お殿様的」というか「浮世離れした」趣味の楽しみ方のひとつとして笑い飛ばしてください。ということで今回のZeiss 7×42B/GA T*Pですが、「趣味的双眼鏡の王者」とでもしておきましょうか。

いつかはZeissとか・・・その②

では、大胆にも30年前の機種Zeiss 7×42B/GA T*Pを、現在のハイエンド機 EL 8.5×42 SVと見比べてみました。Zeissのカタログに実視界の記載がありませんでしたが、150m/1000m先の視界とありましたので計算すると実視界は8.58度となります。新JISの規格で見掛け視界は55.4度・・・ ん~、新JISだと広角双眼鏡というのは見掛け視野60度以上なので、まあ準広角といっても良いかな。倍率8.5倍のスワロでさえ58.94度だから、非力な7倍としたら優秀ですね。視野はスワロは僅かに寒色系を帯び、Zeiss 7×42B/GA T*Pは黄色味を感じます。

おなじみのEL 8.5×42 SVです。遠くの埋立地に並んだコンテナの文字が読めますね。

Zeiss 7×42B/GA T*Pです。センタの30%ちょいなら、スワロに負けませんが50%超えるとズルズル、周辺は僅かに内向きの歪曲があります。

冬の午前中、澄んだ空気感が感じられますでしょうか。ちょっと見え方をくらべてみます。

遠くのクレーンのオレンジ色の塗色や、白い橋の陰影なんかの描写はZeiss 7×42B/GA T*Pの方が僅かにしっとりと階調感が感じられます。すべてに優等生なスワロのELですがこの辺りは古いZeissを超えてないといえるのでしょうか。

北池の水面の反射も、スワロの明るくコントラスト優先の描写に比べて、Zeiss 7×42B/GA T*Pはよりしっとりと深みのある絵画的と思えます。

ああ、これは双眼鏡を付け替えている間に光線の条件が変わってしまいましたねえ。でも、今回medaichiのお話ししたいことを強調したらこんな感じになるかと思えるので、このままにしておきますW  表現が適切か迷いますが、Zeiss 7×42B/GA T*Pは、条件によって昔のポジフィルムのような艶感のある描写を見せるような気がします。「階調表現が良い、より絵的な表現」と言ったらいいのかなあ、ハイエンド機のEL 8.5×42と比べて、差は僅かとはいうものの感じとることができます。恐らく前稿で書いた「Hmm?」とか「what’s?」感というのは、この階調表現の差による情報量の差を脳が感じ取っているのではないでしょうか。

いつかはZeissとか・・・

いや~、年明けにひいた風邪が長引いてしまい、しばらくへたっていたmedaichi・・・、齢ですかねえW  ここ何年も風邪なんかひいたことなかったんですが・・・馬鹿だからW   で、恐縮ながら例によって冬場のコネタですW。以前、medaichiの愛用している双眼鏡のなかでポロ機をご紹介したが、今回はダハ機です。この6台現役ですW。ざっくり干潟用の10倍機NIKONのモナHG10×42、鳥見の標準機スワロのEL8.5×42SV、旅行用のスワロCL Pocket 10×25が1軍ってとこでしょうか。仕事中はどうしても小型軽量の8倍機をぶら下げています。

でもって、今回お話しするのは奥左端のZeiss 7×42 B/GA T*P DIALYTなんですが、この双眼鏡、大方の双眼鏡愛好家だのマニアとか言われている諸兄を沼に引きずり込んだと思われる主犯です。

30年ほど前になるのだろうか、medaichiが野鳥を観始めて間もない頃、まだ良い双眼鏡も持っていませんでした。野鳥の会の大先輩のH氏がイベントの時に持っておられたのを拝見、はい、正直ひっくり返りそうになったのを憶えていますW。

明るく、鮮鋭な中央視野は今思えば、コントラストと階調表現の豊かさでmedaichiを双眼鏡沼にアッサリと突き落としてくれました。しかし、当時、若かったmedaichiに福沢先生が団体様ででていくようなお値段で手が出るはずもありません。自動車のT社のCMで「いつかはクラ〇ン・・・」なんてのがありましたが、「いつかはZeiss・・・」としっかり刷り込んでいただきましたW

なんだかんだで廃番になっちゃったのですが、この双眼鏡について少しお話しします。1964年に、ZiessがHENSOLDT  WETZLAR社から、Dialyt の商号と原型の製品を引き継いだのですが、その後、名機 7×42B/GA T* を発売、1981-2004年の長きにわたって製造、88年に初めてルーフプリズムに位相差補正コーティングを導入し、 7×42 B/GA T*P となるのでした。その後、1990年には、ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツは 統合されたから、この西ドイツ製 WEST GERMANY 表記の7×42 B GAT*P は、わずかに2年間 の製造で、その後はT*P*と表記されClassicCと称されます。

medaichiは基本、廃番になっている機種をこのブログでご紹介したり推奨させていただくことはしないようにしていますが、まあ暇つぶしのコネタですので勘弁してください。

対物・接眼レンズ双方に赤紫系というかローズレッドというか、Zeiss独特のT*コーティングが施されています。もっとも後期の機体には青緑系のコーティングのものもあり、いずれもT*コーティングで良いとのことでした。

目当ては旧式のラバーです。ステップを切って段階的に伸び調節可能な現代の双眼鏡からすれば「なんだかなぁ~」感満載ですね。medaichiは観察時は眼鏡を着用しないので問題ないですが・・・。最も大きな特徴は、ダハ機でありながらインナーフォーカスでなく、ポロ機のように中央のフォーカシングホィールを回すと、上の写真で示したように羽根が前後し鏡筒が伸縮します。こういう構造的な問題もあり、防水という面ではマイナスでせいぜい防滴ぐらいが良い所でしょう。

加えて、今時の機種に比べてかなり幅の狭いホイールだの、焦点深度が深く一度合わせると楽なのですが、ピント合わせはちょっと手間取ります。ハイエンド機のようなスパッと「ここだっ!」というような決まり方はしませんね。30%くらいの中央の両像域に比べて緩い周辺像とか、最新のハイエンド機に比べると構造的には古さを感じます。

廃番になってかなりになりますから、運よく手にいれることができても、駆動系や光学系に支障のある機体もありますから、メンテナンスに購入金額位かかったなんて笑い話もありますのでとても人さまに推奨できるような機種ではありません。

さて、Zeiss 7×42 B/GA T*P DIALYTなんだが、7倍機の割には見掛視界も広い、medaichiも、今では、標準機のスワロや50mmΦのfujinonとか明るくコントラストの良い双眼鏡を使っているので、今回手に入れて覗いてみても、昔の様に仰け反るような印象・・・いわゆるWOW感はもはやありませんが、このZeiss 7×42 B/GA T*P DIALYT、条件にもよりますが、なんとも言えないざわめき感のような、「んっ?」とか「なんだ?」というか・・・英語だとそうだなあ・・・「Hmm?」とか「what’s?」みたいな、不思議な見え方というか感覚に囚われることがあります。

さて、このあたりをmedaichiの貧弱な語彙と表現力でみなさんにお伝えすることができるか、こころもとないですが、しばらく頑張ってみます。