作成者別アーカイブ: medaichi

カラスのブルーアイ・・・

鳥がいないからって機材ネタでお茶を濁すのもアレなもんで、季節ネタをかませておきますW  でもって、カラスの虹彩のお話しなんですが、上の子は以前に野鳥園展望塔の屋根の上からドサっと盛大に落ちてきた子(文字通り落ちてきましたW)です。シャリンバイの茂みに引っかかってジタバタしてるのをパシャリ!  虹彩の色が青味がかっているのが見えますね。2011年6月11日撮影

カラスの成鳥の虹彩は黒に近い暗褐色ですが、巣内雛や巣立雛の虹彩はこのように水色かかって見えます。幼鳥の特徴としては口の中が赤いというのがありますが、これは巣立ち後しばらく認められます。対してこのブルーアイはどうでしょうか、medaichi的には野鳥園内で繁殖したハシブトガラスの若鳥では6月の初旬から中旬の短い期間しか観察したことがありませんから、巣立ち後急速に暗色化していくと考えられます。

左の写真は、上の写真と同一個体です。

 

 

 

 

 

この写真は2017年の6月19日に撮影したものです。ナンキンハゼに2羽とまっていて良くわからなかったのですが、左の子がンガーっと鳴いてくれたので口の端が赤いのが見えました。虹彩は成鳥と変わらないくらい暗色になっていますね。

三脚の全伸高・・・? 全高・・・?

当ブログのお客様にお詫びをしなければならないのですが、前回の記事で、三脚の高さについての用語が混乱してしまいました。言い訳がましくなるのですが、三脚のメーカの仕様書をみると主な3社について、伸長有・伸長無の表現は以下の様になっています。

  • Gitzo    全伸高と 全伸高(センターポールを伸ばさない状態)
  • Velbon   全高(EV含む) と全高(EV無し)
  • SLIK     全高とエレベーター下げ全高

伸長メカについてもセンタポールだのエレベータだの表現が違うのはさておき、全伸高・全高の扱いが違っています。語感で言えば下に図解したように、伸長メカを伸ばして「全伸高」、伸ばさずに「全高」と言うのが分かりやすいと思うのですが、カタログ読むときは注意しましょう。

でもって、身長176cmのmedaichiが最適なアイレベルを確保するためには、全高150cm前後必要ということになります。ちなみに、medaichiの持っている三脚で一番大型なのは、Velbon社の旧型番でNeo Carmagne 830です。3段伸ばすとエレベータ無しで全高178cmという大型三脚ですが、完全にオーバスペック、カーボンのくせに3㎏超えるし、ゴツくてハンドリングは言わずもがなです。でも、デジスコの超望遠撮影の時だけ頼りになりますW。

探鳥会でスコープ装荷するだけなら少々全高が足りなくても、エレベータを使用すればよいので、脚径28mm位の中型三脚でもOKでしょう。それでもエレベータは半分位にとどめておきたいものですね。近くにカメラやさんとかなくて現物見れない場合は、探鳥会や野鳥園の展望塔とかで他の鳥屋さんが使っているものを参考にするのがいいと思います。

あ~っと、medaichiは、野鳥園の展望塔にいるときは、アルミの重くてゴツい大型三脚を使っていることがあります。理由は簡単! 子供らに蹴飛ばされても大丈夫なようにですねW

いまさら三脚・・・、されど三脚

 

野鳥関係のお客様から、スコープの相談と併せて三脚についてお問い合わせをを頂いたので、当ブログの誌面を使ってお答えしておこう。不精なmedaichiは、観察時でもカメラをはずすだけでこのまま使っているから問題ないだろう。medaichi的には三脚選びの基本というか第一のポイントは全伸高さだと思っている。この場合全伸高とは、三脚を全段伸ばしてフルに開脚した高さのことだ。注意すべきは、エレベータまたはセンタポールという伸長部分を使用しない高さということだ。

上の図はmedaichiのシステムの実測だ。medaichiの身長は176cmだから、だいたいアイレベル つまり直立した姿勢の眼の高さは、身長から10㎝強差し引いた高さになるので164cmである。雲台の高さに加えて機器を載せた状態で、この高さ(カメラのファインダあるいはスコープの接眼レンズの高さ)が必要になるということだ。あまりに低すぎると撮影あるいは観察のたびにしゃがみこまなくてはならない羽目になる。medaichiの場合は全伸高148cm以上の三脚が必要ということになるのだ。

実際のセッティングでは、地面にいる鳥も撮影するから俯角になる場合も当然あるわけで、水平時のアイレベルより数cm下げたポジションになるのだけれど、高い梢の先端にいる鳥などの場合、短時間ならいいがある程度粘らないといけないときは仰角が撮れた方が楽だ。とはいうものの、全伸高150cm以上の三脚となるとかなり大型になるから、そのあたりハンドリングとの兼ね合いということか・・・。

入館に際してのお願いです

野鳥園臨港緑地の野鳥園展望塔は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、 休館としておりました。市民の皆様、野鳥ファンの皆様には大変長らくの間ご不便をかけていましたが、令和2年6月1日(月)より再開されます。昨日ご案内した大阪市のHPに加えて、大阪市港湾局の掲示があったので付け加えておきます。

      入館に関してのお願い

〇ご利用に際しては、ご利用者間の距離の確保、手の消毒、咳エチケットにご配慮をお願いいたします。
〇ご利用にあたっては、マスクの着用をお願いいたします。
〇また、発熱等の症状のある方の来館はお控え願いますようおねがいいたします。

                大阪市港湾局

 

大阪府下の緊急事態宣言は解除されたとはいえ、まだまだ感染防止の警戒を怠ることはできないのは言うまでもないことだから、利用者の皆様には、今後もご辛抱をお願いすることが多々あるとは思われますが、ご理解ご協力よろしくお願い申し上げます。

速報!! 野鳥園展望塔 6月1日(月)再開

 

令和2年6月1日(月曜日)より、野鳥園臨港緑地内野鳥園展望塔が再開されます。

5月21日(木曜日)に大阪府下の緊急事態宣言が解除されたため、引続き休止していた屋内施設(野鳥園臨港緑地内野鳥園展望塔)について再開いたします。

皆様には長らくの間、ご不便をおかけしました。

施設のご利用に際しては、手洗いや咳エチケットにご配慮いただき、発熱等の症状のある方はご来園をお控えいただくようお願いいたします

(注)今後の新型コロナウイルスの感染状況の変化により、臨時休園となる場合があります   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上の内容が大阪市HPに揚がっていましたので、取り急ぎお知らせいたします。

今朝のサンコウチョウ・・・

早朝の緑道、静かだW でも、久しぶりにお客様の黒猫さんに会えて嬉しかったです。ご挨拶を済ませるやいなや「ホイホイホイ~」。小さな声だったので♀だろうなと・・・。姿を追う内に長尾が飛んだがロストしてしまった。残念!

頭部を見ると、アイリングはしっかりあるものの、嘴の色はそれほど青味を感じないから、♀の第一回冬羽かもしれない。今頃、冬羽~と思われるかもしれないが、サンコウチョウの二年目の換羽は、7月より換羽に入り,全身の換羽を行なって第2回冬羽となり、この時点で成鳥羽になる。

つまり、5月のこの時点では第一回冬羽のまんまということになる。でも、秋の渡りの第一回冬羽の個体で、アイリングがこんなに顕著な子は観たこと無いから、裸出部については発達するのかもしれないが良くしりません。

 

ちなみに、♂成鳥の頭部はこんな感じ・・・。アイリングも幅広で嘴の青味もともに♀より鮮やかだ。上部の色合いも紫褐色を帯び、尾羽も長く明らかに♀と異なる。この羽衣に達するのは第三回冬羽からといわれている。

サンコのややこしいのはこの辺で、♂は第二回冬羽に換羽しても、体羽が成鳥と第1回冬羽との中間色なのや,尾羽中央2対が伸長するものや,第1回冬羽のままのものなど個体差があるということなのだ。下の写真を見ていただこう。

 

これまた数年前の春の蔵出し写真だが、この子は体色は薄めだが紫色かかって、アイリングも顕著だが尾羽は短い。つまり、この子は第二回冬羽の短尾型♂の可能性があるということだ。つまり、チラ見で尾羽が短ければ「♀だろね~」で済まなくなって来てるってことですね。面倒なことこの上ない上に、なにやら地雷原の危険な香りが・・・。

まあ、medaichiは普段から赤恥青恥かき倒していますから、お勉強と同時進行ってことで悪しからず。例によって写真を撮り貯めて、なんか書けるように頑張りたいと思います。ん~・・・、以前書いたような記憶があるが、サンコの第一回冬羽の♂♀は識別可能か?・・・次列と三列風切が暗色というのは本当だろうか?  ということで、無謀にもmedaichiはこの秋のテーマとして、サンコの第一回冬羽の写真を撮り貯めることに。