カテゴリー別アーカイブ: 野鳥

野山の鳥も紹介しないと・・・

ん~、当ブログのお客様の中にはお気づきの方もおられるかもしれませんが、medaichiは去年の秋から冬にかけて緑道の野山の鳥たちをあまり撮影していません。展望塔から撮影できる子達をメインに書いていました。秋に椎間板ヘルニアから坐骨神経痛が出て、薬でふらついてうまく歩けなかったってのを言い訳にサボってましたW。すんません。

夏に神経痛の薬や鎮痛剤から離脱できたので、涼しくなってきたしリハビリかねて動き回ろうかと・・・。で、今いるオオルリの第一回冬羽の♂が・・・。実はmedaichiはオオルリ♂の第一回冬羽の解説に使えるようなレベルの写真を撮れてなくて、オオルリの記事書くときに不自由してました。やっと本サイトのオオルリの記事の写真を差し替えできることに。オオルリなんかはたくさんいるんですけど撮れないときはそんなもんです。

medaichi個人的には本当は一枚目の写真のような図鑑みたいな写真より、こんな双眼鏡の視野を切り取ったような臨場感のある写真がアリなんですが、本サイトの「こんなん出ました~」で紹介するっていうと多少図鑑的にわかりやすい写真にならざるをえませんね。

でもって、この図鑑的にWわかりやすいキビタキ君は、お客様のY下さんにお写真提供いただきました。多謝 いいなあ・・・、これも解説に使えそうですねW。

秋の渡りの頃は春に比べて木々の葉が茂っているので、見つけるのもさることながら鳥たちがなかなかスッキリしたところに止まってくれなくて苦労します。エゾビタキなんてもともと鳴かんし、鳴いても「ツイッ」。サメビタキを探すmedaichiは延々とこの子やコサメビタキの写真を撮り続けることに・・・。

ミユビシギのこと・・・

ミユビシギがこのところ記録に揚がっているが、野鳥園ではそれほど普通の子ではないのでこのブログでも紹介したことはないような・・・。ということで後々検索かけた時のために記事にしておこうかと。

今回観察されている子は幼鳥羽から第一回冬羽に換羽中ということで、当ブログのお客様のために随分昔に撮影したミユビシギ幼鳥の写真を探してきて比べてみることにしましょうか。左の幼鳥の上背や肩羽には明瞭な黒い軸班のある羽があり白黒のコントラストが強めです。右の第一回冬羽に換羽中の子では、↓で示した肩羽に灰白色の冬羽が見てとれます。

まずい写真で恐縮ですが、同じくこの春に観察されたミユビシギも肩羽の一部が赤褐色の字に黒い軸班のある夏羽に換羽しているのがわかります。換羽中のミユビシギは何にでも化けるというか間違えられることの多い子ではあります。シギの仲間のああだこうだについては肩羽はとても重要なポイントだということです。

お久しぶりのコムクドリ・・・

9/7の午後にも出ていたコムクドリですが揺らぎで撮影はムズかったようでした。今朝早くに同じ展望塔前のナンキンハゼに来たようで、例によってお写真をY田さんに提供いただきました。上面の詳細は不詳ですが、頭部と下面は見えますね。嘴基部が肉褐色を帯びる♀第一回冬羽の子と思われます。

♂の場合、第一回冬羽でも♂の特徴が出てきている場合が多いと思われますが、成幼は羽衣にとらわれず嘴の基部一択で判断できるでしょう。参考までに春に撮影した♀成鳥と思われる子の写真も揚げておきます。

オオタカ幼鳥、若鳥??

8月の下旬にオオタカの記録が揚がっていたのだけれど、幼鳥だの成鳥だのと聞こえてきてはっきりしなかったわけで・・・。NPOのW田さんが「写真撮れてますよ~」ということで見せてもらうと、「ああ、この子幼鳥やないね。去年生まれの1歳秋の若鳥君やねえ・・・」ということに落ち着きましたW。

上面がわからんので胸腹の下面で見ると( 右側の子 )は横班が連なっていますね。以前撮った幼鳥君を召喚して比べてみることに・・・。例によってそれらしいというか怪しげなイラストで恐縮ですが胸の体羽は幼鳥では羽軸方向の暗色の縦班、1歳以降は羽軸に直角方向の横班となります。

図鑑では1歳秋若鳥 ( 本によっては2回秋・冬とか表現が違う場合もある 、ん~、ややこしい話は置いといて要は去年生まれの、この秋の時点で満1歳の子という意味 ) は、下面はやや褐色味があり、成鳥に比べてやや幅広で波うちの大きな横班があり、この胸腹の横班は成長するにつれて幅が狭くなっていくとか書かれている本もあります。まあ、成鳥の胸腹はより白っぽく見えるということですね。

日頃、「図鑑に書いてあることは鵜呑みにせず、実際のフィールドでどう見えるか、しっかり確かめるのが上達の・・・」等と偉そうなことを言っているので、これまた以前撮影した、いかつ~い♀成鳥を召喚して比べてみることにしましょう。

「こんなの誰がみたってオオタカ成鳥だい!!」という声は無視して、下面の色とか胸腹の横班の太さ、横班の波うち具合とかに注目しましょうねW。あ~・・・1歳秋の子は個体差がかなりあるみたいで見え方は個々で違いが大きいようです。

えへへ、前回のカラシラサギでやらかしたmedaichiはやや慎重モードに・・・。オオタカ君の羽衣をチェック。ああ、腹中央あたりに縦班のある幼羽が数枚見えますね。幼羽が残存しているのなら去年生まれ1歳秋の若鳥君決定ですね。

じつはコサギ幼鳥だったこと・・・

あ~、大変申し訳ありませんでした。8月18日以降、カラシラサギで揚げちゃった子ですが、近くで撮影できて画像を検討した結果、コサギ幼鳥と訂正させていただきます。ポヨポヨの幼綿毛が写っていますので幼鳥・・・カラシラサギの繁殖は国内ではないのでこの時点で大騒ぎ確定~ってなっちゃいます。

要は近くで撮影できたので、目先の裸出部の形状が幅広で狭くなっていないこと、黄色みが強いことで「コサギやろねえ・・・」という次第。嘴の短めに見えることや上下嘴の基部にかけて黒くないこともコサギ幼鳥ならアリです( これから伸びて黒っぽくなっていく )。コロニーで撮影された巣立ちの近いコサギの写真を見ると、こんな嘴の色・形状の子はいることがわかります。

またやらかしてしまいましたが、シレ~っと訂正させていただきます。

カワセミとハヤブサ幼鳥のこと

夏から秋にかけて渡りのシギやチドリもそうですが、野鳥園の水辺にカワセミの幼鳥たちもやってきます。普段、扱いの可哀そうな子達なので年一回くらいは登場いただくことに・・・。ん~?  どうなんでしょうねえ、野鳥写真や観察のファンの方で結構「カワセミから入りました~」って方、多いのかなあ。

medaichiは元はネジの緩んだ山屋だったから野鳥趣味は山の小鳥達からでして、まさかシギチドリ関係の人になるとは思いもよらんかったわけで、カワセミの写真なんぞ野鳥園近辺以外で撮ったこともありませんでした。ていうか、ほとんど見てないW。

まあ、寡聞かつ浅学菲才の見本のようなmedaichiなので、カワセミ♂の下嘴が幼鳥から黒く、そして♀の下嘴は幼鳥のころから赤みを帯びるって知らんかったお粗末。そういえば山渓の「新版日本の野鳥」のカワセミの稿に「・・・幼鳥でも雄の嘴は黒い。」と記事がありました。反省

幼鳥ついでと言っては怒られそうですが、せっかくのお盆休みシギチファンのお客様も多い野鳥園で、シギやチドリを追いかけまわして飛ばしてしまうのはこ奴です。ハヤブサの幼鳥君・・・。「飛ばされてカウントできませんでした~」と総じてこいつのせいにしておける便利な子W。

とまあ、世間は猛暑酷暑ですが野鳥園の干潟は少しずつ賑やかになってきています。