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オオタカの蛇足的余談・・・

今朝は野鳥園に着くとオオタカがお立ち台に・・・。実はmedaichiミサゴだと思っていたW。眼鏡かけてなかったんですが、なんかシルエットおかしいのでよく見直すとオオタカだったというお粗末。胸下から下腹にかけて濡れているので、干潟でなんか押さえた後かもしれませんね。

その後、なんともケレン味のあるポーズを何度かとってくれるのですが、下半身がお漏らし状態ではなんとも様になりませんW。ご本人も日差しを浴びて乾かしておられるようですので気長に待つことにしましょう。

小一時間経過・・・。濡れた羽衣もあらかた乾いてきたようですね。だんだん凛々しくおなりになりました。ソワソワ、キョロキョロと動きも出てきましたので、そろそろ飛び立ちの予感が・・・

はい! 盛大に飛び去ってくれましたので、これにて撮影終了。

こっからはお遊びです。今季のオオタカ( 左の子 )、♀成鳥だろうということなんですが、ちょうど、お立ち台にとまってくれたので、以前、撮影した♂成鳥( 右の子 )と比べてみることに・・・。お立ち台の太さを参考にサイズを修正・・・って、厳密にいうとmedaichiはお立ち台の位置を変更していますので、同じ材木ですが向きが違うわけですが、お遊びだからいいのです。

手元の図鑑によると、オオタカの全長は♂50cm♀58.5cmとあります。左の子は若干羽衣を膨らませ気味ではありますが、おお~、いいサイズ感の差がありますねえ。右の子は羽衣に褐色味がなく♂でいいと思われますので、今季の子は♀成鳥決定!!  いつも定点で撮影しているとこんな楽しみ方もできます。

野鳥の会大阪支部の会員さんにはご記憶の方もおられるかもしれませんが、medaichiが以前ムクドリ通信にお遊びで出稿させていただいたコラージュだ。この時はお立ち台変更してないから少しは信ぴょう性あるか・・・。多分に怪しさ感満載ですがW、以降だいぶ年月経過していますので、お立ち台にとまった鳥の写真探してみることにしますW。

モズの蛇足的余談・・・

モズ子がいたのでなにげに撮影すると、偶然ですがナワシログミの明るい葉裏を背景にモズの嘴の形状がよくわかる絵が撮れました。探鳥会ネタとかで使い古された話なんですが、モズの上嘴の先端付近には欠刻と突起があって、「缶切り」というか「缶あけ」のような形をしているっていうことなんです。ハヤブサ類やモズ類などの上嘴縁にあるこの突起は嘴縁突起(tomial tooth)と呼ばれています。

ようは左の道具の様な形状をしていると説明せんといかんのですが、昨今これが意外と難しい。medaichiの子供の頃は、オレンジジュースだのトマトジュースなどは、こいつで飲み口と空気穴を開けて・・・。ん~、齢がばれそうな・・・。今時のプルトップしか見たこと無い世代の方に説明するのはちょっと面倒なことになります。話が散らかっちゃいましたね。缶切りの事なんかどうでもいいやW。

 

話は嘴縁突起(tomial tooth)のことなんですよね。なんでもモズ類やハヤブサ類にあるらしいんですが、万事粗雑なmedaichiはそんなの確認したことがありません。でもって画像倉庫を・・・

昨年の野鳥園界隈で大人気だったタカサゴモズ君に再登場願うことに・・・。ふむ、モズに比べると切れ込み・突起ともに浅いようですが、この嘴縁突起(tomial tooth)あることはあるようです。

ハヤブサの適当な写真は持っていないので、チョウゲンボウ君に登場願いました。

ん~、なんとなく嘴縁突起(tomial tooth)ありそうな感じですがいまいちハッキリ写ってませんね。別の写真探します。

しようがないので以前撮影したアカアシチョウゲンボウ君に登場していただきます。

おおっ! 立派な嘴縁突起(tomial tooth)が見えるではありませんか!  そうですね何事も鵜呑みはいけません。実証精神が大事です。ということで今日の重箱はモズ・ハヤブサ類にある上嘴の嘴縁突起(tomial tooth)のお話でした。medaichiはこういう重箱の隅が大好きなんですが、野鳥ボーイズのみんなはマネすると変な鳥屋になるからね。

まあいいんですが、足趾に把握力のある猛禽と、足趾のひ弱なスズメ目のモズじゃ狩りの仕方が違うと思うんだけど小動物食べる共通点はあるような。進化の過程でよく似た形状を獲得したということでしょうか。頭が痛くなりそうなんで例によって蛇足的余談とさせていただきます。

ヨシガモ♂とか・・・

今朝は季節風が強く吹き付けていた。しゃもじ君達も葦際にへばりついて動きが無い・・・。しようがないので水面をチェックしていくと綺麗な緑頭のヨシガモ♂が、北観察所前にいた。

取りあえずは証拠写真だ。1月16日のカモ調査の日に記録されていたのはこの子だろう。下尾筒脇の大きな淡黄色の班は、遠くても目立つので探しやすいですね。長く鎌様に下垂した三列風切も独特のシルエットに見えます。

北観察所に出撃したが予想通り真逆光でどうしようもない。額から頭頂への赤紫、側頭の光沢のある緑色はとても綺麗で「ナポレオン帽」と表現される独特の形状をしている。ふんわりと下垂した長い三列風切などとてもスタイリッシュなカモですね。北池を海水化してから、トモエガモ等一部のカモ達は来なくなりましたが、久しぶりに観察出来て良かったです。

北観察所からの帰り道にいたルリビタキ♀。♂は撮り逃がしましたW。

前稿で紹介したジョウビタキ♂の撮りなおし。

されどジョウビタキ・・・

今朝はしゃもじが5羽いたが動きが無かったので緑道へ・・・。ヒマラヤ桜んとこにジョウビタキの♂がいました。「前からいるのわかってたし~」「ふ~ん・・・」で普通終わるんですが、この子成鳥冬羽でした。これでも「ふ~ん・・・」で終わりそうですがW、フィールドで撮ってる方はお分かりだと思うんですが、成鳥♂って意外に少ないというか、警戒心強いからか以外に撮れないんですよね。medaichiがヘボいからというのもありますが・・・

「綺麗なジョウビタキの♂がいました~!」って、お写真拝見しても、上の子のような小翼羽から風切羽が茶色の第一回冬羽という場合が多いです。大体がジョウビタキ君、ちょっと扱いの可哀想な子で、♂の第一回冬羽の記述があったのは、山渓ハンディの「日本の野鳥」くらいだったような・・・

でもって、冒頭の個体の翼が写っている写真揚げます。ん~、漆黒の翼がなんとも凛々しいですねえ。キビタキの第一回夏羽♂なんか大抵の図鑑に記述あるのにねえ。まあ、キビ君人気者だから。medaichiはジョウビタキ君の味方だからね。

この写真は渡る直前の3月に撮影した第一回冬羽です。

1/24 今日のヘラサギは5羽・・・

今朝のしゃもじは5本でした。嘴の色で明らかに幼鳥とわかる子が2羽いたのですが、その子らの姿は見えません。程度の差こそあれ冠羽があって成鳥っぽく見える子ばかりですね。~で終わっちゃうと重箱の隅をほじくるデジスコ屋のmedaichiとしては不本意極まりないので、①と②の子に今日の重箱になってもらうことにW。

①の子がパタパタってしてくれました。パッと見た感じ初列風切の先端には暗色部が無いように見えますが、はたしてそうでしょうか。

①の子です。3暦年の春には程度の差こそあれ冠羽を生じますから、雰囲気、成鳥っぽく見えます。冠羽は通常短めですが、成鳥の様に長かったり僅かに黄色味を帯びる場合があるそうです。そして初列風切の暗色部が極めて小さい個体や、稀にない個体もいるので紛らわしいわけで・・・。①の子はパタパタの写真だけでは、この暗色の羽軸を見逃すところでした。

②の子です。1/21の拙稿に揚げた飛翔写真の①の子かも・・・。立派な冠羽ですが初列の先端の暗色班と暗色の羽軸が認められます。4暦年春の個体でも、このような小さな暗色班と暗色の羽軸が認められる個体も僅かながらいるらしいので3暦年春の個体との識別は難しいのですが、冠羽ではなくて胸が黄色味を帯びるかということがポイントかもしれません。

基本、ヘラサギの成幼についてみるべきところは嘴の色と形状、翼の暗色部、虹彩の色、足の色、冠羽と胸の黄色部くらいかな。識別ポイントがたくさんあるのは面倒ですが面白いし勉強になります。

ウミアイサの続き・・・

今朝は曇り空だっったので北観察所にウミアイサの撮影に・・・。♂ですが、まあなんとか写真になりました。

記録にあがっていたのですがウミアイサ♂2羽いました。一緒に撮るのが面倒・・・

ウミアイサ成鳥♀。年明けから春にかけて、個体によって差はあるものの眼の周りの暗色部が目立つようになります。

ついでにミコアイサの♀も撮りなおし・・・。パタパタもしてくれましたので、小中雨覆が白いのと内側大雨覆が白く三列とつながっているのが撮影できました。