カテゴリー別アーカイブ: 野鳥

ヘラサギ、残っている子・・・

今季、最後まで残っていたヘラサギはこの子です。初列風切の先端に暗色班が残っていますから成鳥というわけではありません。春になっても冠羽も認められません。嘴表面のシワシワは出ていますから3年目春の個体なのかもしれません。ああ、失礼しました。本稿のお写真は3枚ともお客様のK村さんに頂戴しました。多謝。

せっかく、展望塔前に来てくれたうえ採餌も見せてくれたので、何を食べているのか見てみましょう。嘴を干潟の水中に突っ込んで振り回しています。カニを捕えましたね。このサイズは丸呑みしていました。

どの本だったか忘れましたが以前読んだ図鑑に、「干潟では水中で嘴を動かし、嘴に触れた魚を捕える・・・」というような記述があったのですが、疑り深いmedaichiは「んなことできるんか~?」とずっと思っていたのですが、今回、目の前で見事にハゼの仲間を捕えてくれましたので安心してお客様にお話できるようになった次第。そう、何事も鵜呑みはいけませんね。図鑑や資料の記述も実際のフィールドで観察してこそ一歩前進と常々思います。K村さん、素晴らしいお写真をありがとうございました。

今朝は干潟、オオソリハシシギとか・・・

大阪南港野鳥園は成り立ちから渡りのシギチドリの保護が基本で、植栽部の小鳥はまあオマケ扱いと言ったら怒られるか?  まあいいや。にもかかわらず、当ブログのカテゴリー一覧をご覧になれば一目瞭然、野山の小鳥の方が多いW。というわけでもないのだが、今朝は雨なもんでmedaichiは干潟の捜索を・・・

おお!  いましたいました赤い子が。オオソリハシシギの♂夏羽ですね。下面が顕著に赤く嘴も短めです。「じゃあ♀は?」とか聞かれそうなんで、♀夏羽の画像を探すことに・・・。この時期、♀の赤い子少ないんですよね。

え~、ありました。在庫からですが、下面の赤みがあることはありますが、♂に比べて薄い感じですね。喉下から胸にかけて暗色の縦班が、胸から下腹にかけて同じく横班が認められます。

ダイゼンも夏羽に換羽中の、下面に黒い羽衣がパラパラと出始めていました。先日はムナグロも出ていましたのでややこしいのですが、ダイゼンは太い嘴で、ムナグロよりはるかに大きいのですが単独で観察した場合は、上面の羽衣が褐色で、ムナグロのような黄色味はありません。

今季、野鳥園の近辺で越冬したヘラサギは5羽でしたが、現時点でこの子だけ残留しています。営業面から見れば、スター性のある子がいてくれると管理人のmedaichi的には助かるのですが、まあ気がかりではあります。今朝もお昼に展望塔前で甲殻類などを採餌していました。

アカハラ、センムシ、エゾムシとか・・・

今朝は快晴、肌寒いけど風もなく良いコンディションだ。展望塔前の植栽にアカハラが数羽かたまっていて、渡ってきて間もないのか、medaichiを気にせず盛んに採餌していました。野鳥園でこの辺りの大型ツグミ類の写真と言うと、暗い階段下の枯葉背景というのが普通なんですが、今朝はとまり物を揚げておきます。まあ、止まっているのが錆びた鉄アングルというのが玉に傷ではありますが、そこはご愛嬌・・・。

センダイムシクイです。エゾムシクイもさえずっていましたが撮れませんでしたW。さえずりの「チヨチヨ・ヴィー」が聞こえましたから問題ないですが、写真でも下嘴がオレンジ色で先端部に暗色班が無いのが見えると思います。

高い枝先にいるのでかなり手を焼きましたが頭央線も撮れました。下嘴と頭上の頭央線を一緒には撮れんので解説っつうとこんな風になります。ムシクイというだけで面倒なんですが手を焼く理由は後述します。

やっとこさキビタキとか・・・

今日は黄色い子を探しに・・・。昨日、記録が揚がっていたので、「まあ、いたら撮れるだろ・・・」なんてお気楽に出かけたmedaichiだが、思いのほか手を焼いて3時間もかかってこんなややこしい証拠写真が1枚。普段ならボツ写真、とてもお見せできるようなものではないが貴重な証拠写真なので揚げときます。手こずった訳は後日お話させていただくとして、野鳥園の緑地にも夏鳥達がそろい始めました。

オオルリやクロツグミとか・・・

皆さんやっとこさ春らしくなってきましたね。サクラも終わりなのに何ズレたこと言ってるんだかと思われるでしょうが、要は夏鳥君ってことですよね。3日にはsongも聞いていたのですが撮れずじまい。天気が悪かったりで今朝がオオルリ君の今季初撮りとなりました。

朝早くに、けっこう早くやってくるクロツグミ♂も2羽みかけたので、medaichiお気に入りの大型ツグミ撮影スポット、おなじみの階段下に・・・。先着のお客様に「出てるよ~」と教えていただき早速撮影・・・。ん~、撮ってなんぼのmedaichiとしては楽だW。他は西池干潟にmedaichiの親戚のメダイチドリが8羽。こちらはお昼を過ぎてたので写真になりませんでした。

夏鳥たちはまだでした・・・

雨上がりの朝、あわよくばヤツガシラなどとさもしい根性で出撃したmedaichi・・・。わはは、見事に夏鳥君たちはいませんでした。私事で恐縮ですが、先週は何十年振りかの扁桃腺炎で・・・、子供の時以来記憶がないくらい喉が痛くてボケ~っとしてました。medaichiがボケてる間も季節は移ろい、なんともう桜が満開。せっかくのサクラにと思ったんですがね。毎年のことながらそう物事は思い通りにならないものですW

テングチョウは、顔の先が尖っている茶色っぽいチョウだ。天狗の鼻のように見える部分は下唇ひげ(パルピ)というらしい。低山の雑木林に一般的だけど、幼虫の食草はエノキなどとなっているからか野鳥園内でも多く、成虫のまま越冬した個体が3月下旬から飛びはじめる。おなじタテハチョウ科のルリタテハも春の野鳥園ではよく観察されるが、食草とは無関係なエリアでも越冬するらしい。