カテゴリー別アーカイブ: 野鳥

ズグロカモメとか・・・

先日観察されたズグロカモメ・・・。お客様のK村さんにお写真を頂いたので、記事にしてみることに・・・。medaichiは普段カモメのこと書かんのは、カモメは地雷原だっつうこともありますが、通過ばっかりで園内に入らないので写真をもっていませんW じゃぁ、なんでズグロカモメなんかというと、この子達はカニが好物なもんで、よく干潟に降りてくるんで避けて通れんからです。

普通みられるユリカモメより小さいです。(ユリカモメL.約41cm、ズグロカモメL.約32cm)  黒くて太短い嘴ですぐわかります。慣れれば翼下面の暗色部の差や上面のV字班、次列風切の先端の白色帯とかで識別できます。飛んでいる姿だけ双眼鏡でチラ見して、「おっ、ズグロやね・・・」とやれればちょっと上級者の雰囲気が・・・W  無論、すべると赤恥青恥満載になりますが、そう、medaichiくらいのレベルになると気にならなくなりますWW

とはいうものの、飛翔時はおいといて静止時にすべるとかなり痛手になりますから、この際復習しておきましょう。とりあえず成鳥冬羽を揚げておきます。まあ、くちばしと、目の周りの白色部、風切先端の白色班・・・、これくらい押さえておけば大丈夫でしょう。

あと成鳥夏羽揚げて終わると、medaichiのブログのお客様ならブーイングかまされかねんので、第一回夏羽、来年の春から初夏にかけて見られる子達も揚げておきましょう。静止時のポイントとしては頭部の黒色の個体差がかなりあること、一見して成鳥のようでも、初列風切の白班は確認しましょう。

第一回夏羽になると翼上面のV字帯や三列風切の暗色部もみえなくなっていますね。雨覆、風切、尾羽も体色がすすみます。ユリカモメは暗色部がもう少し残る傾向にあるようです。ズグロカモメのような小型カモメは、一般的にはこのあとの第二回冬羽への換羽で、風切を含めた完全換羽の後、ほぼ成鳥羽となります。

まあ、medaichiが成鳥夏羽と思って撮影しましたが、初列風切の白班が僅かに小さいような・・・ 「個体差だいっ!」と開き直るって手もありますが、この場合は謙虚に「第二回夏羽の可能性も考えられるかも知れません。」としておくのが無難かもW

でもって、medaichi程度の鳥屋がカモメをグダグタ言うのは自殺行為なので、カモメのお題は終了とさせていただきます~W

アサギマダラ・キクイタダキ再び・・・

先日、アサギマダラを揚げたら、お客様のN村さんから、マーキングされたアサギマダラの画像をいただいた。無論、野鳥園内での撮影だとのこと・・・。ふむ、マーキングは翅をたたんで横向きにして書くから、背側から見ると反転するのな・・・。なんか、上から標識者のイニシャル・日付(10/6)・標識地コードと思われるのが書き込まれていますね。

そう・・・、medaichiはキクイタダキを、こういう姿勢で冠羽の後部に赤い羽根のある♂を撮影したいんだが、なかなか、うまくいかんもんです。4K動画を延々と回し続けるしかないかも・・・

コシジロオオソリハシシギかな・・・?

オオソリハシシギがこないだから3羽ほどいるが、その中の1羽の背腰が白っぽく見える。この子なんだが、肩羽の隙間から見える上背が、アオアシシギの様にかなり白っぽくみえる。

日本に普通渡ってくる亜種オオソリハシシギは、アラスカで繁殖し、ニュージーランド・ 東オ-ストラリアで越冬するL. l. baueri とされていてが、腰から上背にかけて縞模様があり暗色に見える。今日、お話ししている亜種コシジロオオソリハシシギはL. l. menzbieri とされ、腰から上の縞模様がまばらでより白っぽく見えるのだ。

お客様のN村さんから、とても分かりやすい写真を頂戴できたので揚げておこう。そう、左の子が亜種オオソリハシシギ L. l. baueri で、右の子が亜種コシジロオオソリハシシギ L. l. menzbieriの可能性がある。L.I.menzbieri は、東シベリアで繁殖し、北西オーストラリアで越冬する。「じゃあ、なんで一緒にいるんだ?」等という無粋な突っ込みは、この際置いといて、しばらくこの子で楽しみたいと思っている。

キクイタダキとか・・・

ミヤマホオジロ君にはふられましたが、今朝は風もなく穏やかな撮影日和だったので、松林でキクイタダキの声がしました。5.6羽いて、いっしょにヒガラもいましたが撮れていませんW。例によってmedaichiはこの子とは相性が悪く、丸内のような冠羽の赤い♂成鳥がいたにもかかわらず、写真にできずじまいで悪しからず。まあ、日を改めて挑戦します。

もう、冬鳥・・・?

 野鳥園手前の緑道にムギマキ♂1stwと思われる個体が・・・。だいたい今秋から月末にかけてがムギマキ観察のチャンスだ。キビタキはたくさんいるから少々根気がいりますW。例によって、ムギマキとmedaichiはマジ相性が悪いので、写真はPHOTOクラブのY下さんに頂きました・・・多謝

ムギ君にふられたmedaichiですが、園内を回ることに・・・。「あれっ、変な声・・・」と思ったら、なんと冬鳥のジョウビタキ♂adがもうやってきました。まだ、夏鳥たちの渡りも終わっていないのに・・・、人の思惑など知らん顔で、野鳥たちの暦は進んでいくということかな。とりあえず、今季初認ということで揚げんといかんでしょうねえW。ジョウビタキ君には、今季、書きたい記事もあるので、撮影で追いかけることもあるので悪しからずと言っておきます。

大型ツグミ類が2.3羽入っているのですが確認できてませんでした。展望塔内の観察記録に、マミチャジナイの記録が揚がっていましたからそうかも・・・。あと、緑道にはキビタキ、オオムシクイはいっぱいいます。エゾビタキもいました。河川の上流部にいるキセキレイや少し下がった中流域にいるセグロセキレイなんかは、野鳥園では渡りの季節のみ観察できます。

コサメビタキにこだわる

キビタキはたくさんいたのに撮らせてくれなかっので、コサメビタキです。本サイトのコラムにも書きましたが、サメビタキ属の識別で胸の斑紋にばかりきをとられると間違います。medaichiは、コサメビタキは目先の白さと、初列風切の突出でみます。上の写真のように目先が幅広く白っぽくぬけているかと、露出三列風切の先端からどれくらい初列風切が突出しているかということですね。コサメビタキは突出の具合が、他のサメビタキ属、エゾビタキ、サメビタキに比べて短いのが特徴です。

とはいうものの、秋の渡りでは、目先の色がバフ色というか、やや暗色気味にみえる場合もありますよねえ・・・     左の子みたいに・・・。

こっから先はmedaichiの私見というか、勝手な思い込みということでお願いしますW

サメビタキ属の幼鳥を野鳥園のような渡りの途中の中継地でみることはないのですが、換羽中の個体で幼羽を残している個体はたまにみかけます。

ということで、「とっておき」というほど大層なものではありませんが、今まで出したことの無いコサメビタキとエゾビタキの幼羽の残る個体の写真を見てみましょう。肩羽や雨覆いの先に白班の残る幼羽から換羽中の子達です。medaichiは、コサメビタキも幼鳥については目先は白くぬけているというよりも、かなり暗色に見えると思っています。でも、初列の突出については、明らかに短いのがわかりますね。

それと、medaichiはあまり羽縁の色合いについて、写真でああだこうだ言うことは少ないのですがコサメビタキとサメビタキの大雨覆や三列風切の羽縁は、幅の太い細いはありますがバフ色かかって見え、エゾビタキの羽縁はより白く見えます。いかがでしょうか。

おまけで、良い写真が撮れなかったのですが、オオムシクイ、この場合地鳴きがはっきり聞こえているのでオオムシクイでいいでしょう。下面の色合いが図鑑の記述にあるような写真だったので揚げときます。