たまに、転売目的のオークションなんかで、このZeiss 7×42B/GA の各機種を「バードウォッチング用の双眼鏡の王者」なんて書いてるの見るけど、これはどうかと思う。Dilayt 7×42は1980年台の初頭の発売開始だったと思うけど、medaichiが野鳥を観始めたのもこの頃か・・・、バードウォッチングの盛んなイギリスのバーダ諸氏は90年代中頃にかけて、10×40BGAのユーザがかなり多かったと記憶している。
7倍機は野鳥の観察に向いてはいるが少々非力だ。2004年まで製造販売された Dilayt 7×42は、90年代になってユーザが増えてはきたが、2000年にはあのELスワロフスキーが登場する。以降2010年、スワロフスキーがEL Swarovisionを世に出してからも、国内の状況はみなさんもよくご存じだろう。medaichiの個人的な印象では、Zeiss 7×42B/GAがバードウォッチングの双眼鏡の王者だったことは無い。無論、medaichiを含めて根強い愛好家のが存在する機種だから、現時点でもこのZeiss 7×42B/GAの各機をバードウォッチングに愛用しておられる諸氏は多いであろうし、お叱りを受けるかもしれないが、本機でバードウォッチングを楽しむということを云々するつもりはないのでご容赦たまわりたい。
実際、medaichiは少々マジで探鳥するときならEL 8.5×42 SVを使うし、干潟、水辺などの開けたところなら10倍機を使うだろう。撮影メインの時ならもっと小型軽量の低倍率機を選択する。
とはいうものの、天気の良い日に、公園や近くの山の林道をZeiss 7×42B/GA T*Pだけをぶら下げて、現れた野鳥達の姿を楽しむのはとても楽しいのだ。風景・景色などの遠くのものより、近くの野鳥や植物を見る方が面白いだろう。もっと言わせてもらえば、この双眼鏡のすっきりとした抜けの良い、+豊かな色彩の階調表現といった見え方・像質を楽しむのが楽しいともいえるだろう。
星や天体屋さんも鳥屋さんも、目的達成のためなら現在のハイエンド機を使った方がフォーカスもパシっと決まるし、像質もフラットだ、明るくてコントラストもよく中央の像のエッジも際立って良いに決まっている。まあそうだなあ~、このZeiss 7×42B/GA T*Pって双眼鏡は極めて趣味的と言っておこうか。要は趣味的なものだから、お値段や、古臭さ、欠点なんかはどうでもよいわけで、お洒落な趣味人はそういう「野暮・・・」は言ってはいけませんWW
フォーカシングホイールが硬いだの、視度調整がトラブったとか、内部グリースがにじんでるとかああだこうだボヤきながら「伊達と酔狂」でいいんです。どうせはまり込んだ沼なんだから、双眼鏡愛好家として楽しみましょうW
もう生産を終了した機種を紹介してしまいましたが、まあ、バードウォッチングという「お殿様的」というか「浮世離れした」趣味の楽しみ方のひとつとして笑い飛ばしてください。ということで今回のZeiss 7×42B/GA T*Pですが、「趣味的双眼鏡の王者」とでもしておきましょうか。









でもって、今回お話しするのは奥左端のZeiss 7×42 B/GA T*P DIALYTなんですが、この双眼鏡、大方の双眼鏡愛好家だのマニアとか言われている諸兄を沼に引きずり込んだと思われる主犯です。
対物・接眼レンズ双方に赤紫系というかローズレッドというか、Zeiss独特のT*コーティングが施されています。もっとも後期の機体には青緑系のコーティングのものもあり、いずれもT*コーティングで良いとのことでした。
目当ては旧式のラバーです。ステップを切って段階的に伸び調節可能な現代の双眼鏡からすれば「なんだかなぁ~」感満載ですね。medaichiは観察時は眼鏡を着用しないので問題ないですが・・・。最も大きな特徴は、ダハ機でありながらインナーフォーカスでなく、ポロ機のように中央のフォーカシングホィールを回すと、上の写真で示したように羽根が前後し鏡筒が伸縮します。こういう構造的な問題もあり、防水という面ではマイナスでせいぜい防滴ぐらいが良い所でしょう。




