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雨でもミサゴ・・・

いや~、今季の梅雨はよく降りますねえ。とはいうものの7月も中旬、月末ころにはシギチドリの成鳥の渡りが始まろうかと・・・呑気に構えてる場合じゃないんですが、まっ、いいっか。このところ、夏でもミサゴ君が1.2羽のこってくれるようになった。繁殖に参加しない個体は越冬地に残留ということか。雨だけど、まあいいやと撮影。普段の設定のまま撮ったら、撮れんことはないが、なんか雨滴が中途半端に止まってしまった。

雨の日はも少しスローシャッタで雨滴を流さないとね・・・。デジスコの都合で絞りを変えられんのでISO感度を下げることに。普段の設定のままだと被写体ブレを軽減するのに、上限ISO800で撮っているがISO200に。当然、使える枚数は激減するが、まあ、こんなもんでしょうW   不精なmedaichiは雨の日は撮影せんからこんなのは気にもしません。

とはいうものの、どうしても撮らないといかん場合もあるわけで、上は以前雨の日に撮影したハイタカ君です。面倒なことの多い雨の日ですが、うまくはまると普段と雰囲気の異なる写真が撮れて、これはこれで面白いかも・・・。

野鳥観察にむく三脚って・・・

三脚と言うと、写真屋さんなら夜景や花火などの長秒露光の場合や通常の撮影でもカメラの固定と構図を作るのにマストだ。シャッタを切る時カメラの機材ブレや手ブレを減らしてより綺麗に撮影できるし、植物や昆虫のマクロ撮影では精細なピントあわせに必要だ。medaichiは会社員時代のブツ撮りでも三脚つかってました。当時のポジフィルムってせいぜいiso100だし、絞り込まないといけない場合も多かったしね。

野鳥趣味で使う三脚と言えば、撮影をしない観察メインの方なら、普通は望遠鏡(スコープ)を雲台とともに装架して使うってことになるし、探鳥会とかでも歩き回って立った姿勢で使う場合がほとんどと想定できますね。ということで、バードウオッチングで使う三脚についてもうちょっと考えてみましょう。

この三脚最初の稿でmedaichiは三脚選びの第一のポイントはエレベータ等を使用しない「全高」だと申し上げました。つまり雲台とともに装架して、楽に立った姿勢で、接眼レンズを覗ける高さが必要だってことですね。

さて、左の三脚はmedaichiが野鳥園のレンジャ時代に毎日使い倒していたものです。スリックのCarbon Master 823(旧品)です。今でもほぼ同スペックで製造されています。この全高は136cmほどです。身長176cmのmedaichiのアイレベルは164cmですが、この三脚でOKだったのでしょうか。

結論を先に言うと全く問題なく使えていました。小型のビデオ雲台にスコープを装架すると接眼レンズの位置は160cm近くになり僅かに顔を傾けるだけで無理なく観察できます。白丸内にあるようにセンタポールを数cm伸ばす必要もないくらいでした。

つまり普通の身長のバーダーなら全高135cmあれば十分で、女性ならもう少し小さなものでもOKってことでしょう。このくらいの高さの三脚だと第1段目の脚径は28cmほどで、一般的な中型三脚に各メーカがラインアップしています。Velbonならカーボン素材のものでいうとGeo CarnagneのN635、アルミ素材ならシェルパ635Ⅲあたりです。SLIKでもカーボンでこの823、アルミならグランドマスタスポーツ3あたりになります。撮影もされる方はもっとゴツいのが欲しくなるでしょう。

カタログや使用を見る際に注意しなければいけないのは、雲台とセットで販売されているものは全伸高・全高ともに雲台を含めた高さの表記になっています。その場合メーカの3way雲台がセットされている場合が多いですが、今は野鳥屋さんのあいだでもビデオ雲台が人気ですから三脚単体で買えるものがいいですね。

あと、ある程度大きな三脚ではないですが、中小型の三脚には脚のロック方式でレバーロックを採用しているものがあります。締め忘れが一目瞭然ですから慣れてない方には良いと思います。ロックナットも緩んでくることがないのでいいのですが、medaichiの場合、数年毎日使い倒していると、内部のパーツが摩滅して脚がスッポ抜けましたW

上の写真の右のような、三脚の開閉に補強のステーがついていて、締めこむと開脚時の剛性が高まり、脚を一本開くと他の脚も開いてくれる便利なものがありますが、フラットな室内や路面の場合は良いのですが、斜面や不整地、変則的な設置をしなければならない場合などの自由度から考えると無い方がいいかもしれません。

素材面では一般的にはカーボンかアルミかってことになりますが、今は軽量高剛性のカーボンに人気がありますが、アルミにも利点があります。丈夫で壊れにくいんですよね。安くて気軽につかえるしW まあ、スコープと三脚かついで歩き回ることを考えるとカーボンがお勧めとせざるを得ないでしょうね。振動の減衰もいいですし撮影もされる方なら気になりますよね。

最後に、野鳥探しの旅に、海外など飛行機を多用されるリッチな鳥屋さんなら、機内持ち込みが長さ60cmで規制される場合がほとんどですから、縮長も確認しといた方がいいと思います。

三脚の全伸高・・・? 全高・・・?

当ブログのお客様にお詫びをしなければならないのですが、前回の記事で、三脚の高さについての用語が混乱してしまいました。言い訳がましくなるのですが、三脚のメーカの仕様書をみると主な3社について、伸長有・伸長無の表現は以下の様になっています。

  • Gitzo    全伸高と 全伸高(センターポールを伸ばさない状態)
  • Velbon   全高(EV含む) と全高(EV無し)
  • SLIK     全高とエレベーター下げ全高

伸長メカについてもセンタポールだのエレベータだの表現が違うのはさておき、全伸高・全高の扱いが違っています。語感で言えば下に図解したように、伸長メカを伸ばして「全伸高」、伸ばさずに「全高」と言うのが分かりやすいと思うのですが、カタログ読むときは注意しましょう。

でもって、身長176cmのmedaichiが最適なアイレベルを確保するためには、全高150cm前後必要ということになります。ちなみに、medaichiの持っている三脚で一番大型なのは、Velbon社の旧型番でNeo Carmagne 830です。3段伸ばすとエレベータ無しで全高178cmという大型三脚ですが、完全にオーバスペック、カーボンのくせに3㎏超えるし、ゴツくてハンドリングは言わずもがなです。でも、デジスコの超望遠撮影の時だけ頼りになりますW。

探鳥会でスコープ装荷するだけなら少々全高が足りなくても、エレベータを使用すればよいので、脚径28mm位の中型三脚でもOKでしょう。それでもエレベータは半分位にとどめておきたいものですね。近くにカメラやさんとかなくて現物見れない場合は、探鳥会や野鳥園の展望塔とかで他の鳥屋さんが使っているものを参考にするのがいいと思います。

あ~っと、medaichiは、野鳥園の展望塔にいるときは、アルミの重くてゴツい大型三脚を使っていることがあります。理由は簡単! 子供らに蹴飛ばされても大丈夫なようにですねW

いまさら三脚・・・、されど三脚

 

野鳥関係のお客様から、スコープの相談と併せて三脚についてお問い合わせをを頂いたので、当ブログの誌面を使ってお答えしておこう。不精なmedaichiは、観察時でもカメラをはずすだけでこのまま使っているから問題ないだろう。medaichi的には三脚選びの基本というか第一のポイントは全伸高さだと思っている。この場合全伸高とは、三脚を全段伸ばしてフルに開脚した高さのことだ。注意すべきは、エレベータまたはセンタポールという伸長部分を使用しない高さということだ。

上の図はmedaichiのシステムの実測だ。medaichiの身長は176cmだから、だいたいアイレベル つまり直立した姿勢の眼の高さは、身長から10㎝強差し引いた高さになるので164cmである。雲台の高さに加えて機器を載せた状態で、この高さ(カメラのファインダあるいはスコープの接眼レンズの高さ)が必要になるということだ。あまりに低すぎると撮影あるいは観察のたびにしゃがみこまなくてはならない羽目になる。medaichiの場合は全伸高148cm以上の三脚が必要ということになるのだ。

実際のセッティングでは、地面にいる鳥も撮影するから俯角になる場合も当然あるわけで、水平時のアイレベルより数cm下げたポジションになるのだけれど、高い梢の先端にいる鳥などの場合、短時間ならいいがある程度粘らないといけないときは仰角が撮れた方が楽だ。とはいうものの、全伸高150cm以上の三脚となるとかなり大型になるから、そのあたりハンドリングとの兼ね合いということか・・・。

新スコープの合焦範囲を確認してみる・・・

今季からデジスコ用のスコープをKOWA TSN-774からTSN884に替えてみた。まだ、納得いく撮影ができていない。モヤモヤというか難物というか、手ごわいのである。焦点深度が浅いであろうことは予想していたのだが、カメラとの相性とかわからんし、手探り状態。でもって、「オートフォーカスで合焦する範囲もわからんでどうこうしてもな~」みたいなことになって、例によって検証用の仕掛けをでっちあげてみた。

なんてことはない、糊パネにチェッカを貼り付けてオートで合焦させ、その横に定規をとりつけただけW

早速試してみた。OH!! 10cmのところを0基点として、手前には数cm使えそうだが、奥には2cmですでに怪しい。小鳥の撮影距離だと大きめの卵一個位しかないうえに、前に寄っている。つまりピントの美味しい部分が前にあるのだ。野鳥の眼にオートでピントを合わせると、姿勢がこちら向きの場合なら尾羽はボケるのだ。

前ピン気味もええとこなのがわかったので、オートで合焦させてからマニュアルでフォーカスを僅かに奥に送ってみた。ん~、まあ、斜め姿勢ならなんとかなりそうだが、かなり面倒だし、ムシクイとか止まってくれない鳥には無理っぽい。「絵作りを楽しむ・・・」等という高尚な趣味はないので、成功率優先で、小鳥のデジスコ用としては従来のTSN-774で行こうか。

干潟の遠い鳥とかならOKだし、明るいからアドバンテージあるし、観察用としてなら視界も広くて快適なので文句はないわけで・・・。まあ、気分次第で・・・ってことになりそうです。

いつかはZeissとか・・・趣味的双眼鏡の王者

たまに、転売目的のオークションなんかで、このZeiss 7×42B/GA の各機種を「バードウォッチング用の双眼鏡の王者」なんて書いてるの見るけど、これはどうかと思う。Dilayt 7×42は1980年台の初頭の発売開始だったと思うけど、medaichiが野鳥を観始めたのもこの頃か・・・、バードウォッチングの盛んなイギリスのバーダ諸氏は90年代中頃にかけて、10×40BGAのユーザがかなり多かったと記憶している。

7倍機は野鳥の観察に向いてはいるが少々非力だ。2004年まで製造販売された Dilayt 7×42は、90年代になってユーザが増えてはきたが、2000年にはあのELスワロフスキーが登場する。以降2010年、スワロフスキーがEL Swarovisionを世に出してからも、国内の状況はみなさんもよくご存じだろう。medaichiの個人的な印象では、Zeiss 7×42B/GAがバードウォッチングの双眼鏡の王者だったことは無い。無論、medaichiを含めて根強い愛好家のが存在する機種だから、現時点でもこのZeiss 7×42B/GAの各機をバードウォッチングに愛用しておられる諸氏は多いであろうし、お叱りを受けるかもしれないが、本機でバードウォッチングを楽しむということを云々するつもりはないのでご容赦たまわりたい。

実際、medaichiは少々マジで探鳥するときならEL 8.5×42 SVを使うし、干潟、水辺などの開けたところなら10倍機を使うだろう。撮影メインの時ならもっと小型軽量の低倍率機を選択する。

とはいうものの、天気の良い日に、公園や近くの山の林道をZeiss 7×42B/GA T*Pだけをぶら下げて、現れた野鳥達の姿を楽しむのはとても楽しいのだ。風景・景色などの遠くのものより、近くの野鳥や植物を見る方が面白いだろう。もっと言わせてもらえば、この双眼鏡のすっきりとした抜けの良い、+豊かな色彩の階調表現といった見え方・像質を楽しむのが楽しいともいえるだろう。

星や天体屋さんも鳥屋さんも、目的達成のためなら現在のハイエンド機を使った方がフォーカスもパシっと決まるし、像質もフラットだ、明るくてコントラストもよく中央の像のエッジも際立って良いに決まっている。まあそうだなあ~、このZeiss 7×42B/GA T*Pって双眼鏡は極めて趣味的と言っておこうか。要は趣味的なものだから、お値段や、古臭さ、欠点なんかはどうでもよいわけで、お洒落な趣味人はそういう「野暮・・・」は言ってはいけませんWW

フォーカシングホイールが硬いだの、視度調整がトラブったとか、内部グリースがにじんでるとかああだこうだボヤきながら「伊達と酔狂」でいいんです。どうせはまり込んだ沼なんだから、双眼鏡愛好家として楽しみましょうW

もう生産を終了した機種を紹介してしまいましたが、まあ、バードウォッチングという「お殿様的」というか「浮世離れした」趣味の楽しみ方のひとつとして笑い飛ばしてください。ということで今回のZeiss 7×42B/GA T*Pですが、「趣味的双眼鏡の王者」とでもしておきましょうか。