medaichiに野鳥屋さんではないお客様から、双眼鏡の視野の撮影とかでお問い合わせをいただくこともあるが、今回はなんと双眼鏡そのものの撮影について、お問い合わせをいただいたので簡単にお答えしておきます。双眼鏡に限らず小物・・・いわゆる物撮りでは上の写真のような撮影ボックスを自作して使っています。
屋外で直射日光を避ければ撮れますが、都度、持ち出すのも面倒だし、物撮りの基本は背景を単純化して、そのものを浮き立だせ強調するってことなので、背景用のペーパでもいいですが、ナチュラルな雰囲気を演出するために、背景は杉の荒材・底面は集成材です。背景に木材を使用した理由はもう一つありますが後述します。影を和らげるため、照明は基本トップとサイドから乳白色のビニル ( ゴミ袋ですW )で散光させてあてます。
光源はLEDで多灯使用しているのは、物の形状によって光の回し方を都度変えるからですね。
まあ、室内の蛍光灯だけでも撮れますが、照明をあてているのは、カメラのレンズを絞り込みたいからです。左の写真は室内の蛍光灯のみで、絞りは開放のF1.7です。これだと奥行きのある場合、ピントの合う範囲が狭く、この場合、対物レンズあたりにピントを持ってくると、奥のピントリング周辺 ( 緑円部 )はボケます。右の写真は照明をあて、レンズはF5.6まで絞って撮影しました。
横位置で単品なら気にすることもないのですが、縦位置あるいは複数台の集合写真なら、この程度の工夫は必要かと・・・。それから、背景を木材にしているのは、左右の写真を比べればお分かりになると思いますが色調が違います。medaichiは万事、大雑把で適当な人間なので、カメラも変わることがありますし、照明の回し方も変わったりします。
結局、撮影した枚数分、補正をしなくちゃいけない羽目になるのですが、背景がペーパなんかの人工物だとなんか難しいわけで、木材だと記憶色に対し不自然にならんようにすればいいし、明るさやコントラストも木目がつぶれたりせんようにしてできますから、medaichi的にはやりやすいからです。