カテゴリー別アーカイブ: 水辺の鳥

ヘラサギとオニアジサシとか・・・

え~、11/5の(土)にmedaichiが首を長くして待っていたヘラサギが2羽観察記録が揚がっていました。残念ながらmedaichiは仕事だったので観ていません。なんで首を長くしてたかというと、まあここら辺のスター★選手級の子達が来てくれないと、管理人としては営業上差し障りWがあるわけで、「ん~、なんか盛り上がらんな~・・・」って感じですかね。でもってお写真をお客様のコバさんにご提供いただきました。

これまたコバさんに提供いただいたお写真なのだが、後ろの子は初列風切の先端に暗色部がはっきりと見えますから1年目秋の幼鳥、前の子にはほとんど見えませんし、このお写真だけで見ると羽軸も白いようですから4年目或いは5年目秋以降・成鳥の可能性があります。

なんでも同日、珍客のオニアジサシも観察されたようで、コバさんにお写真を提供頂きました。肩羽、雨覆、次列風切などに暗色の羽衣が見えますから第一回冬羽に換羽中ってことだと思います。

ん~、ここんとこお客様にお写真投稿いただく事がしばしばで、管理人としては少々恥ずかしい気もせんではないのですが、「展望塔ではお客さんに席を譲っているんだい!!」などと不埒に開き直っておりますW。まあ、「投稿いただいたお写真を使わせていただいてブログ書いたりするのもどんなもんかな~?」と迷いつつも、常設のホワイトボードの観察記録を含め、観察された野鳥の写真など管理人としては市民バーダーの皆さんと力を合わせて、大阪南港野鳥園の情報発信を盛り上げていくってことは方向性として正しいことなんだろうと思っています。

そんなこんなで、medaichiは野鳥園の本サイトのPHOTOギャラリーで永らく工事中でほったらかしだった、以前の掲載写真を整理しPHOTO倶楽部投稿写真のページを再開して、今後、お客様に投稿いただいたお写真を観ていただけるようにする予定です。

ヤマシギが撮影されていたこと・・・

例によってというか・・・。ん~っ、medaichiら野鳥の写真屋さんにすれば、なんかメカに負けたようで複雑な気分ではあるが、水場に仕掛けたトレイルカメラが、なんとヤマシギをキャッチしていたのだが・・・。まあ、仕掛けたのは人間だから「メカは人間の作業を補完するもの・・・」であることには変わりがないのだ。medaichiらの観察精度を補完してくれるツールとして、今後もお客様にご紹介していければ良いのではないだろうか。

センサで動きを捉えると20秒の動画を撮影する設定ですから、ヤマシギをキャッチした動画を3本つなげてあります。重いかもしれませんがお楽しみください。

エリグロアジサシのこと・・・

なんでも7/4にお客様の橋本のかたまり氏がコアジサシの飛翔を撮影しておられると、妙なものが写りこんでいたとか・・・。別に心霊○○とかじゃなしにW、矢印の子ですがエリグロアジサシということに・・・。ん〜っ・・・、medaichi的には翼上面の暗色に見える部分とか違和感あります。エリグロアジサシでも未成鳥なら前縁と翼後端に細くあるかとおもうのですがどうでしょう?

ぶっちゃけコアジサシの幼鳥かなと、幼鳥なら嘴黒いし。個人的には(?)させていただくことにします。

参考までにmedaichiが2012年の7月1日に大阪市の埋立地で調査時に撮影したエリグロアジサシを揚げておこう。遠い写真で恐縮ですが、これが本当の証拠写真ってやつですね。たしか大阪府の初記録だったかと・・・。

カラシラサギがいた・・・

なんでも昨日の6/23に出たとのこと・・・。medaichiは仕事でした。

朝のほうが順光で揺らぎも無いので、まだ写真になっています。今日6/24も朝早くは西池手前岸にいたそうです・・・残念!    まあ、カラシラサギらしい姿勢で撮れたからいいや。

せっかくだからブログのお客様にはおまけを・・・。カラシラサギはサイズ的には65-68cmだからほぼチュウサギ大、コサギより少し大きいです。夏羽では嘴は黄色くて大きく見えますから、それほどややこしくはないですね。冠羽も目立ちますからいればわかります。

え~、今日の重箱の隅は足・・・。まあたいていの図鑑は黒いってなってると思いますが、観察する機会があれば脛と跗蹠の色合いの違いを見ればおもしろいかと・・・。脛のほうがわずかに明るい色をしていると思います。上の写真では直前に海に立ちこんでいましたので濡れて黒っぽく映っています。それとコサギもそうですが、若い個体だと暗めの草色っぽく見えますからちょっと注意がいりますね。

カルガモの♂♀・・・

ちょっと前なら観察会とかで「カルガモのつがいがいます~・・・」なんて言おうものなら、「どっちが♂ですか?」などという意地の悪い質問をくらって「え゛?」と立往生などということもありましたが、昨今はmedaichiも悪知恵がついて、そのような面倒な質問をぶつけられるようなことは喋らんようになっておりますw。

実際、一昔前の図鑑ならカルガモは「雌雄同色」でいっしょくたにされてましたもんね。さすがに今どきの図鑑には「繁殖期のオスの上下尾筒は黒く、メスの上下尾筒はオスより茶褐色味を帯びる・・・」くらいのことは書かれています。・・・が、質問いただいた方に図鑑を持ち出してご説明させていただくにしても、あの小さな写真や図版でわかっていただくのって無理っぽいわけで・・・。

とは言うものの、普段「図鑑に書かれていることが、フィールドで実際にどう見えるかを確かめましょう・・・」などと言わせていただいている以上はここら辺のことは避けて通れんわけです。さあ上の写真では左の子が♂、右の子が♀なのですが、上尾筒・下尾筒を見ていただいて違いが納得していただけるでしょうか?

♂はわかりやすいですね。上下の尾筒( 尾羽を挟み込む羽 )は一様な黒色です。

♀はこんな風に上下尾筒ともに羽縁に茶褐色がありますね。遠目には♂より明るく見えるのだろうと思われます。ただこの上下尾筒羽縁で♂♀の識別をするのは、つまり「茶褐色の羽縁があるから♀・・・」というのは繁殖羽限定と覚えておいてくださいね。雛が大きくなった早い時期の幼羽には♂にも羽縁がありますから注意が必要です。

今いるクロツラヘラサギ・・・

今季5/6から野鳥園に居ついているクロツラヘラサギ君・・・。集客面で貢献度が顕著なのでたいへん助かっておりますので、medaichiは「課長」と呼んでいますW。虹彩が暗色で嘴も平滑で肉色がかっています。風切羽先端の暗色班・黒い羽軸も明瞭なので去年生まれの2暦年春・2nd calendar year (spring)のとしておきます。

昨年秋からクロツラヘラサギは2個体来ましたが、11/26に1日だけ観察された個体とは別個体と適当に書いちゃったので写真を探し出して比較してみました。11/26の子は遠かったですけどやはり嘴は平滑なようで肉色味は感じられずほとんど黒かったです。風切羽の暗色部はきっちり見れなかったのですが初列の暗色班はありました。11/26の子は2暦年冬の可能性が高いと思います。