カテゴリー別アーカイブ: 野山の野鳥

ハイタカの♂♀をコラージュ・・・

NPOのW田さんが水場トレイルカメラのデータを回収してきてくれたら、例によって野鳥園周辺で越冬中のハイタカが度々撮影されていて、1/17は♂♀が10分位の差で来ていた。ハイタカは手元の図鑑によると♀のほうが37-40cm、♂が30-32.5cmと♀が大きい。でもって、後先でやってきたハイタカ♂♀の画像をコラージュというか貼り付けてみることに・・・

ん~、なかなか良いサイズ感でていますねえ。まずまずの仕上がりです~って、あんまりこの手の小細工した画像を見せちゃうと、「普段揚げてる写真も、なんか細工してるんじゃ・・・?」などと痛くもない腹を探られそうなので、これくらいにしときます。洒落つうか酔狂でやってますからW

 

ノスリで妄想してみたこと・・・

11/5(日)に姿を見せたノスリ君・・・。パッと見た感じで虹彩が黄色くなかったので成鳥かなと思ったのだけど、蝋膜あたりが微妙な感じ。

ノスリの成幼の識別で羽衣の形状や色合いは面倒なんで、スッ飛ばして虹彩の色と蝋膜の色を見てしまいます。図鑑でも、medaichiが常用している文一総合出版の「日本の鳥550 山野の鳥」には、「虹彩は幼鳥が黄色で成鳥は暗褐色」、あるいは「ろう膜は幼鳥は灰色で成鳥は黄色」との記載があります。

また、平凡社の「日本の野鳥650」では、成鳥の解説として「虹彩は暗色、ろう膜は黄色」という趣旨の記載があり、幼鳥の写真の解説で「虹彩は淡黄色でろう膜は灰色」という記載があります。

この写真はノスリ♂成長と思われる個体ですが、虹彩は瞳孔と区別しづらいくらい暗色で黒目に見えますし、蝋膜も明らかに汚黄色味が感じられます。

幼鳥ですが、はっきり虹彩が汚黄色で蝋膜はmedaichi的にはわずかに青緑がかった灰色に見えます。ああ、蝋膜ってのはタカ類の( インコにもある )上嘴の基部を覆う肉質の柔らかい部分、上の写真で赤点線で示した部分のことです。

まあ、秋にやってくる、虹彩がやや暗色にもかかわらず成鳥よりは明るく、蝋膜が黄色くない子は2暦年目秋の個体と考えてもいいのでしょうかね。そうだとすると昨シーズンにいたノスリ幼鳥( 1暦年目秋 )が還ってきたんじゃないかと、根拠のない妄想竹がニョキニョキと・・・W

ムシクイの撮り方で蛇足的余談

20120303kimayumushikui

medaichiはデジスコ始めてしばらくしてからも「ムシクイなんて無理!!」と、はなから撮影対象と見てなかったんですが、そうだなあ10年くらい前に野鳥園でキマユムシクイが越冬したとき、「ん~、写真無しっつうわけにもいかんしな~・・・」と、幸い年末から翌年4月初旬までいてくれたのでこの子で修行させていただきました。上の子ですね。地鳴きが「チウィ~・・・」と特徴的で見つけやすい子なので助かりました。ムシクイの動きについていけるよう、ジンバル雲台に替えたりとか工夫もしてなんとか追えるようになって気づいたことがあります。

ムシクイって獲物を捕らえると枝の上でバシバシってやって弱らせてから食べます。それから嘴をフキフキして綺麗にしたりもします。その間だけは葉陰から見やすい枝の上にいることが多いってことですね。要は姿を追い続けて、なんか捕らえた時がチャンスってわけです。まあ、medaichiを少しはやる気にさせたのはキマユムシクイ君というお話でした。

でもって今朝のオオムシクイ君ですが、アキニレでなんかシャクガの幼虫のようなものをキャッチしていました。秋はクモとか虫狙いかと思っていたのですが、種によって春から秋まで幼虫の発生が幅広なのとか、複数回発生があるのもいるみたいですね。小さなアブのような昆虫を捕らえた写真もあったと思うのですが散らかっちゃいました。

オオムシクイの些細なこと・・・

ん~、初手から煙幕はるのもなんだかなぁ~とは思うのですが、概ねムシクイネタっつうのは地雷原もええとこで大抵自爆するんだけども・・・、まあいいや。普段お客様には「メボソムシクイとオオムシクイは外見・写真では識別困難ですから鳴き声をよく聞いてね・・・」などと説明しているmedaichiではありますが、以前から気になっていたことがあって、文一総合出版の「新訂日本の鳥550山野の鳥」のオオムシクイとメボソムシクイの記述にオオムシクイは「下嘴の黒色味が少ないい傾向にある。」とあったことです。

まあ、medaichiは「ムシクイなんてデジスコじゃ無理!!」とはなからサボっていたのですが、「技術的退行…」との指摘に耐えかね撮影を始めたのはここ数年のことなんですけどね。オオムシクイは上の写真みたいに、普通、下嘴の基部は黄橙で先に暗色班が目立つのですが、「ほんとに下嘴の暗色班が少ない子っているのかね~?」と懐疑的ではあったわけです。

で、先日撮影したオオムシクイの下嘴を見ると「うおっ、下嘴の暗色班がぼやけとる~」となって、前から気になっていた図鑑の記載を初めて確認できた気がします。やっぱり図鑑に書いてあることが実際のフィールドでどう見えるかを確認する過程は面白いですね。という些細なお話でした。

野山の野鳥コムクと・・・おまけ

14日の(木)に、展望塔前のナンキンハゼにコムクドリの10羽+の小群が観察されているが、NPOのW田君が例によって水場のトレイルカメラのデータを回収してきてくれたら、ムクドリの群れに交じって、なんとコムクドリが水浴びに来ていました。カメラに捕らえられていたのは♂2羽のようです。

なかなか出てこんし・・・、小さいし・・・、ん~、地味やし・・・って「お前が下手なだけだろう!!」と怒られそうですが、こないだから声のしてたヤブサメ君。この子は他のムシクイ達と違って、枯葉の上を歩き回ったり潜ったりと妙な動きをする。動画では水場の周りをウロウロ歩き回る様子が撮られていて、medaichi的には萌えましたW。ああっ!  リンク貼り忘れてましたね。ヤブサメ君の登場は動画の終りの方です。                  https://www.youtube.com/watch?v=t0pXpXYCJxo&ab_channel

本サイトでは紹介しなかったが、ここまでご来臨賜ったブログのお客様には・・・おまけ。「なんだこりゃ?」と一瞬のけぞりましたが、黄褐色で尾が長く見えるのでチョウセンイタチのようです。まあホンドイタチはこんな環境にはおらんやろ。あれっ?  こないだ和名がシベリアイタチに替わってなかったっけ・・・まあいいやW

イタチはmedaichiの住んでいる南港のポートタウンでもたまに見ます。夜、ワンコの散歩の散歩中とかね・・・。あんまり昼間からうろついているようなイメージないけど、本来夜行性というわけでもないようです。この時も雑食ですから、恐らく水場のカニを探していたのではないかと・・・。

イタチは結構気合の入った小さな猛獣なので、まあないとは思いますが、近づくと思わぬ反撃を食らいますからご注意を・・・W

 

山の小鳥たちも動き始めていること・・・

NPOのW田君が水場に仕掛けてたトレイルカメラの画像を回収してきてくれた。いきなりコルリ♂君の登場です。暑くてやぶ蚊だらけの緑道でこの子らを探すのって、medaichiは腰が引けてしまいますねえW。YouTube動画のリンクも貼っておきますのでお楽しみください。

https://www.youtube.com/watch?v=_Pxuy-BlTSw

当然、♀の画像も・・・。中央尾羽、上尾筒や腰のあたりに青みが見えなかったので第一回冬羽かな?

コルリ♂も、オオルリの様に幼羽から第一回冬羽にかけては頭部は黄褐色を帯びています。

んっ?  ムシクイが・・・。スクショにするとわかりづらいかもしれませんが、センダイムシクイのようです。

この子はエゾムシクイ・・・。