カテゴリー別アーカイブ: 野山の野鳥

ムシクイの撮り方で蛇足的余談

20120303kimayumushikui

medaichiはデジスコ始めてしばらくしてからも「ムシクイなんて無理!!」と、はなから撮影対象と見てなかったんですが、そうだなあ10年くらい前に野鳥園でキマユムシクイが越冬したとき、「ん~、写真無しっつうわけにもいかんしな~・・・」と、幸い年末から翌年4月初旬までいてくれたのでこの子で修行させていただきました。上の子ですね。地鳴きが「チウィ~・・・」と特徴的で見つけやすい子なので助かりました。ムシクイの動きについていけるよう、ジンバル雲台に替えたりとか工夫もしてなんとか追えるようになって気づいたことがあります。

ムシクイって獲物を捕らえると枝の上でバシバシってやって弱らせてから食べます。それから嘴をフキフキして綺麗にしたりもします。その間だけは葉陰から見やすい枝の上にいることが多いってことですね。要は姿を追い続けて、なんか捕らえた時がチャンスってわけです。まあ、medaichiを少しはやる気にさせたのはキマユムシクイ君というお話でした。

でもって今朝のオオムシクイ君ですが、アキニレでなんかシャクガの幼虫のようなものをキャッチしていました。秋はクモとか虫狙いかと思っていたのですが、種によって春から秋まで幼虫の発生が幅広なのとか、複数回発生があるのもいるみたいですね。小さなアブのような昆虫を捕らえた写真もあったと思うのですが散らかっちゃいました。

オオムシクイの些細なこと・・・

ん~、初手から煙幕はるのもなんだかなぁ~とは思うのですが、概ねムシクイネタっつうのは地雷原もええとこで大抵自爆するんだけども・・・、まあいいや。普段お客様には「メボソムシクイとオオムシクイは外見・写真では識別困難ですから鳴き声をよく聞いてね・・・」などと説明しているmedaichiではありますが、以前から気になっていたことがあって、文一総合出版の「新訂日本の鳥550山野の鳥」のオオムシクイとメボソムシクイの記述にオオムシクイは「下嘴の黒色味が少ないい傾向にある。」とあったことです。

まあ、medaichiは「ムシクイなんてデジスコじゃ無理!!」とはなからサボっていたのですが、「技術的退行…」との指摘に耐えかね撮影を始めたのはここ数年のことなんですけどね。オオムシクイは上の写真みたいに、普通、下嘴の基部は黄橙で先に暗色班が目立つのですが、「ほんとに下嘴の暗色班が少ない子っているのかね~?」と懐疑的ではあったわけです。

で、先日撮影したオオムシクイの下嘴を見ると「うおっ、下嘴の暗色班がぼやけとる~」となって、前から気になっていた図鑑の記載を初めて確認できた気がします。やっぱり図鑑に書いてあることが実際のフィールドでどう見えるかを確認する過程は面白いですね。という些細なお話でした。

野山の野鳥コムクと・・・おまけ

14日の(木)に、展望塔前のナンキンハゼにコムクドリの10羽+の小群が観察されているが、NPOのW田君が例によって水場のトレイルカメラのデータを回収してきてくれたら、ムクドリの群れに交じって、なんとコムクドリが水浴びに来ていました。カメラに捕らえられていたのは♂2羽のようです。

なかなか出てこんし・・・、小さいし・・・、ん~、地味やし・・・って「お前が下手なだけだろう!!」と怒られそうですが、こないだから声のしてたヤブサメ君。この子は他のムシクイ達と違って、枯葉の上を歩き回ったり潜ったりと妙な動きをする。動画では水場の周りをウロウロ歩き回る様子が撮られていて、medaichi的には萌えましたW。ああっ!  リンク貼り忘れてましたね。ヤブサメ君の登場は動画の終りの方です。                  https://www.youtube.com/watch?v=t0pXpXYCJxo&ab_channel

本サイトでは紹介しなかったが、ここまでご来臨賜ったブログのお客様には・・・おまけ。「なんだこりゃ?」と一瞬のけぞりましたが、黄褐色で尾が長く見えるのでチョウセンイタチのようです。まあホンドイタチはこんな環境にはおらんやろ。あれっ?  こないだ和名がシベリアイタチに替わってなかったっけ・・・まあいいやW

イタチはmedaichiの住んでいる南港のポートタウンでもたまに見ます。夜、ワンコの散歩の散歩中とかね・・・。あんまり昼間からうろついているようなイメージないけど、本来夜行性というわけでもないようです。この時も雑食ですから、恐らく水場のカニを探していたのではないかと・・・。

イタチは結構気合の入った小さな猛獣なので、まあないとは思いますが、近づくと思わぬ反撃を食らいますからご注意を・・・W

 

山の小鳥たちも動き始めていること・・・

NPOのW田君が水場に仕掛けてたトレイルカメラの画像を回収してきてくれた。いきなりコルリ♂君の登場です。暑くてやぶ蚊だらけの緑道でこの子らを探すのって、medaichiは腰が引けてしまいますねえW。YouTube動画のリンクも貼っておきますのでお楽しみください。

https://www.youtube.com/watch?v=_Pxuy-BlTSw

当然、♀の画像も・・・。中央尾羽、上尾筒や腰のあたりに青みが見えなかったので第一回冬羽かな?

コルリ♂も、オオルリの様に幼羽から第一回冬羽にかけては頭部は黄褐色を帯びています。

んっ?  ムシクイが・・・。スクショにするとわかりづらいかもしれませんが、センダイムシクイのようです。

この子はエゾムシクイ・・・。

ハシボソガラスとか・・・

 

渡りの鳥たちが繁殖地へ旅立って園内は寂しい・・・。カメラのお父さんたちも旅立って展望塔も寂しいW・・・。ってことで今朝は園内にいるハシボソガラス君達。medaichi的にはハシボソガラスは農耕地、田園地帯の鳥と思っていて、ヒトと距離の近いハシブトガラスと比べて、野鳥園のような都市公園で観察できるってイメージなかったんですが、野鳥園にはずっとワンペアが居ついています。

今季の繁殖は・・・? と巣立ちの幼鳥を探してみるとなんか2羽寄り添っていますが、雰囲気大人っぽいですね。

そうこうしているともう1羽やってきました。

ああ、口の中が赤いのでこっちの子が幼鳥でしたね。巣立って日にちが経過している子のようで、青い虹彩は見えませんでした。ハシボソガラスのblue-eyeも観察したかったんだけどまあいいや。野鳥園のハシボソガラス君たちは今季も繁殖成功ってことでした。

サンコウチョウとか・・・

昨日(5/11)に、野鳥園では今季初記録。本サイトに揚げた写真が下の証拠写真程度だったので撮り直し~って、代り映えしませんねえW。少々やっかいな条件のところに潜り込んでる子なもんで、まあ、こんなもんでしょう。

で・・・、これが昨日の証拠写真W  medaichiの機材はガラパゴス化したデジスコなもんで、m4/3の本機に20mmのレンズ、アイピースが30倍の単焦点で35mm換算で1.200mmの超望遠・・・、撮影距離が近いと尾羽が簡単にフレームアウトするのです。

medaichiの場合、野鳥園の緑道での撮影は被る枝葉の間隙を掻い潜るようなことになりますから、AFならかぶりの枝葉にフォーカスをひかれますから、マニュアル撮影で撮ってます。

鳥までの距離が( この場合サンコウチョウですが )、十分にある場合はこんな風に引いた絵作りで、尾羽を含めてフレーム内に収めることができます。少々インパクト薄くなりますが、まあ好き好きってことで・・・。