クロツグミとか・・・

 今朝は全然撮れていなかった大型ツグミ類を探して、早起きして野鳥園へ。階段下でツグミ類の声がしたので待つとクロツグミの♂が・・・。第一回冬羽の男の子だ。外側大雨覆にGC班のある幼羽が残っているし風切も褐色だ。GC ( greater coverts ) 班とは大雨覆先端にあるバフ色の斑で、ツグミ、ヒタキ等の幼羽の決め手になる場合があります。

クロツグミの幼羽から第一回冬羽への換羽は、大雨覆の内側数枚を換羽しますが、外側数枚の大雨覆は褐色の幼羽を残しています。でもってそれは翌年の夏まで残るため、第一回夏羽個体の識別は褐色の幼羽の有無を確認すればいいということになります。同様に尾羽も換羽しませんから、第一回夏羽個体では幼羽のままと思われます。

 この子は、別個体だが春のわたりで撮影した第一回夏羽。頭部、上面は灰黒色がかり、喉下に褐色班が見られる。風切羽、初列雨覆、小翼羽、外側大雨覆( GC班は摩耗してよく見えない )は褐色の幼羽のままだ。この写真では判りづらいが尾羽も同様に幼羽のままと思われます。

 この子は以前春に撮影した成鳥♂と思われる子。風切も黒く大雨覆にも褐色味のある幼羽は残存している様子はない。なにより頭部、腮から喉下が黒く褐色班がない。

今朝はノジコだけ・・・

ムギ君を探しに緑道をうろつくmedaichiではあるが、例によってmedaichiはムギ君とは相性が悪い。N村さんが朝、はばたきの丘北面で♀タイプを撮っておられ、medaichiも後追いで通っているのに逢えていないW。で・・・「チッ、チ」とホオジロ類の地鳴きがするので固まっていると、地表から上がった子が、「ウロッ??小さい??」

頭部が見えなかったので一瞬ホオジロと思ったが、無地のお顔と白いアイリングでノジコでした。目先が黒くないので♀と思うんだが、妙に頭が緑っぽい・・・?  肩羽茶色いし・・・頭部も別の写真では頭頂にかけて褐色味かかっているので「♀でいいや」WW。ん~、ノジコって個体数少ないしあんまり見たこと無いのでよく知らんし~、非繁殖期ってよくわからんので適当です。不悪!

 

もう冬鳥か・・・。ジョウビタキのお嬢

ムギ君も渡りの大型ツグミも撮れてないのに、もうジョウビタキが・・・。遠くて普通は揚げませんが今季初認ということでご容赦。「ヒトのグダグダや思いに関係なく季節は移ろうんだなあ・・・」と、この鳥を見るたびに思います。

おなじみのヤマガラですが、秋が深まり冬の気配がするころには野鳥園からいなくなることが多いので、まあ、揚げときましょう。やっぱアラカシとか団栗の樹は気になるんだな。

オオムシクイとか・・・

マミジロ・マミチャ狙いで出撃しましたが、例によって大量のボツ写真を生産する羽目にWW。オオムシクイとかキビの♀タイプとかいっぱいいるんですけどね。まあオオムシクイ君がお腹を見せてくれましたので揚げときます。

オオムシクイの下面はメボソムシクイと同じく汚白色ですが、黄色味は乏しいようです。体側部、脇に灰褐色の部分があり、下尾筒にかけて僅かに黄色味が感じられます。下嘴の暗色部は個体差があって少ないものもいます。

キビタキ♂第一回冬羽とか・・・

キビタキはまだたくさんいるが♂成鳥は少ない・・・。でもって「♀ばっかりだよ~」ってお話しになるのだが、そう言っちゃうと当ブログ的にはなんの面白みも無くなっちゃうので、今日はキビタキ♂の第一回冬羽のお話し。オオルリの♂第一回冬羽みたく、体は青いのに頭だけ褐色ってことならわかりやすいのだが、当ブログのお客様にはもう少しこだわっていただきましょうW

この春、4/23に「キビタキ♂第一回夏羽」について書いているので併せて読んでいただけるとわかりやすいと思われます。キビタキの年齢の識別はさほどむずかしくはないが、幼羽から第 1 回冬羽への換羽については体羽,小雨覆,中雨覆と大雨覆,三列風切の一部だけを換羽し、第 1 回冬羽の時点で,内側大雨覆や腰,尾羽の一部に雄の特徴が見られる個体もあるので注意が必要だ。つまり♀の様に見えて実は♂の特徴が出ている子がいるってことですね。

そう、キビタキの♂は「第 1 回冬羽の時点で,内側大雨覆や腰,尾羽の一部に雄の特徴が見られる個体もある」のだ。で、例によって「図鑑に書いてあることが実際にどう見えるか・・・」というのは当ブログのテーマのひとつだから、medaichiとしてはスルーはできんわけで・・・

エゾビタキの撮りなおし

先日のエゾビタキ君の証拠写真がひどすぎると身内からブーイングを食らわされて、今朝は撮りなおしに行くはめに・・・。medaichiがエゾビタキを狙うのは、はばたきの丘を北に降りた、明るくまばらなクロマツ林だ。春秋のシーズンならまず堅いですね。よく止まるスポットも数か所決まっています。

この子は、キビタキ・ムシクイスポット(medaichiが勝手に名前を付けているだけ)にやって来たキビタキのお嬢。一昨年の台風で植栽部の樹木が倒れ、変化はあるものの野鳥が出る場所は、この場合、撮影しやすいという意味合いでもあるのですが、だいたい決まっています。そういった意味から、ホームグラウンドを決めて定期的に観察に通うことには大きな利点があります。