日別アーカイブ: 2018-06-06

鳥見と双眼鏡 entry modelのbest buyを考えてみる

8_30best_buy以前、このブログのお客様から 「バードウォッチングをこれから始めたいと思っているので、2万円以内で購入できるおすすめの双眼鏡お教えてほしい・・・」とコメントをいただいた。実はお返事するに際し、かなり迷いました。もっとも、手に入れ易さを考慮して、現状でYカメラとか大手のカメラ屋さんで販売されている機種の中から選べば良いので、かなり限定されはするのですが・・・

medaichiは双眼鏡のコレクターでもマニアでもないのでW  コレクションのなかから珍しいのを「これ、いいだろ・・・」なんてお見せすることもできませんし、僭越にも鳥見の業界?の案内人を自称Wして、こんなブログをやらせていただいている以上、カタログやwebでスペック確認して「このあたりで良いんじゃないの・・・」なんてお返事も意地でもできません。

そこで、思い出したのが、以前、お客様のK野さんに見せていただいた、冒頭の写真左側にあるかわいらしい双眼鏡「NIKON PROSTAFF 7S 8×30」なのです。第一印象として「なんだコレ!! 生意気な見え方するなぁ~・・・」というのが本音です。第二印象は「今時の8×30のダハ機って、こんなにコンパクトなんだなぁ~・・・」です。ああっと、「生意気な見え方・・・」じゃダメですねWコメントしたことになりませんね。この、NIKON PROSTAFF 7S 8×30の一番のおすすめなポイントは、この価格帯の機種のなかでも優れた視野の明るさと、medaichi好みの僅かに寒色に寄ったスッキリとした見え味です。

お話の方向はそれますが、星などの天体観望や鳥を含めた野生動物、あるいは観劇やスポーツ観戦などと双眼鏡の向けられる対象や場面は様々です。対象を野鳥に限定しても、樹林帯や干潟河口部、撮影やスコープの補助なのか、双眼鏡での観察メインなのか、バードウォッチングのスタイルが様々あるなかで、ぶっちゃけ万能の双眼鏡はありません。

なんか身も蓋もないようなこと言っちゃいましたが、これからバードウォッチングを始めようとしている方々は、誰もが最初の一台を選ばなければなりませんし、medaichiらは、野鳥に興味をもたれた野鳥園のお客様の、そういったご質問にお答えしなければらない場合は少なからずあります。

8_30e2双眼鏡のentry modelってことですね。左の双眼鏡は、一昔前なら「野鳥観察に向く双眼鏡は?」なんて質問をすると、十中八九、「とりあえず、これ買っとけばぁ~・・・」なんて返事の帰って来た、Nikonの不朽の名機・8×30Eタイプの最新モデルのEⅡです。

でも、これって諭吉先生4.5人がかりなんですよねえ~、当時は選択肢少なかったって事情はあるだろうけど、「はじめの一台」にはちょっとハードル高いよなあ・・・。いい双眼鏡だけど。

entry modelっつうとまあ、「初心者向けの製品のこと。機能が限定され、低価格で手軽に利用できるもの・・・」なんて意味合いになるんだろうけど、こと双眼鏡なら、medaichi的にはあえて「初心者向けの製品でも、必要な機能が備わりかつ低価格で手軽に利用できるもの・・・」という風にとらえたいですね。

以降、NIKON PROSTAFF 7S 8×30をご紹介しながら、野鳥観察用の双眼鏡・entry modelのbest buyを考えてみたく思います。