日別アーカイブ: 2020-08-03

キアシシギ / クイーンズランド州標識個体

トウネンに続いて標識鳥が出ました。今度はオーストラリア北東部クイーンズランド州のキアシシギだ。右足脛に緑フラッグ、しかもCYJと白文字が読み取れる。左足跗蹠はメタルリングのみだ。お客様で大阪市在住のS水様親子が観察、貴重なお写真を提供いただいた。ありがとうございます。

medaichiらのNPO法人では、野鳥園でこのように観察されたシギチドリの標識個体を山階鳥類研究所の保全研究室(鳥類標識センター)へ報告しています。ちなみに、今季春の報告をご紹介しておきます。

  1.  トウネン:2020年5月2日および5月6日 右:関節上が黒色、関節下が黄色 ロシア カムチャッカ半島中西部海岸、ボリシャヤ・ヴォロフスカヤ川河口(54°11′N, 155°49′E)での放鳥の可能性
  2.  トウネン:2020年5月6日 右:関節上が青色、関節下が青色
    北海道 紋別市 コムケ湖での放鳥。同時期に泉大津で青N58/青トウネンが観察されているので、同一個体かもしれない
  3.  トウネン:2020年5月17日 右:関節上が緑色と青色(写真1)
    中国 江蘇省 塩城市東台市條子泥(32°43′N, 120°55′E)での放鳥。
  4.  トウネン:2020年5月17日 右:関節上が黒色、関節下が白色、左ふしょリング(写真2)
    中国 上海 崇明島での放鳥
    関節下は黄色に見えますが、白のフラッグが泥で着色したもののようです。
    金属リングに79の文字が読み取れます。
  5.  ハマシギ:2020年5月9日および5月10日 右:関節上が緑色と青色
    中国 江蘇省 塩城市東台市條子泥(32°43′N, 120°55′E)での放鳥。

以上の様に、山階鳥類研究所からは標識地のデータ等をコメントしていただいて返信があり大変勉強になります。こんな事ばかり書いているとmedaichiらがスコープで干潟を見ている時は、まるでこんなスズメ位の野鳥に標識されたプラスティック片ばかり探している様に思われそうですが、まあ、大抵はそのとおりです。

オジギソウのこと・・・。ダイゼンも

毎度の季節ネタで恐縮。もう10年になるだろうか、レンジャのころからmedaichiらは展望塔入り口階段脇のプランタにオジギソウを植えている。NPOのN西さんに提供いただいているのだが、触れると萎むアクションの面白さに来館の子供達には人気があります。

もとが南米産で江戸時代に日本にもたらされたらしいが、寒さに弱いので基本自生しないのでしょう。沖縄だと自生しているところもあるとか・・・。medaichiの子供の頃は教材として普通だったと思われ、ヘチマとかと育てた記憶があります。発芽温度が25℃~なもんで6月下旬位に播種すれば世話無しで育ちます。今でも科学関係の児童向けの付録でありますから、子供らのリクエストでお父さんが頑張って育てておられるかも。

お昼前にダイゼンが1羽。陽炎が強い上に遠いので写真になっていませんが証拠写真で・・・。早く来た子は夏羽が残っていて面白いです。ゴカイを素早く捕え、丁寧にソロ~リと切れないように引きずり出しては水辺で洗って食べていました。ゴカイを好むシギチドリは、よく洗って食べているのが観察されます。