クロツグミとか・・・

 今朝は全然撮れていなかった大型ツグミ類を探して、早起きして野鳥園へ。階段下でツグミ類の声がしたので待つとクロツグミの♂が・・・。第一回冬羽の男の子だ。外側大雨覆にGC班のある幼羽が残っているし風切も褐色だ。GC ( greater coverts ) 班とは大雨覆先端にあるバフ色の斑で、ツグミ、ヒタキ等の幼羽の決め手になる場合があります。

クロツグミの幼羽から第一回冬羽への換羽は、大雨覆の内側数枚を換羽しますが、外側数枚の大雨覆は褐色の幼羽を残しています。でもってそれは翌年の夏まで残るため、第一回夏羽個体の識別は褐色の幼羽の有無を確認すればいいということになります。同様に尾羽も換羽しませんから、第一回夏羽個体では幼羽のままと思われます。

 この子は、別個体だが春のわたりで撮影した第一回夏羽。頭部、上面は灰黒色がかり、喉下に褐色班が見られる。風切羽、初列雨覆、小翼羽、外側大雨覆( GC班は摩耗してよく見えない )は褐色の幼羽のままだ。この写真では判りづらいが尾羽も同様に幼羽のままと思われます。

 この子は以前春に撮影した成鳥♂と思われる子。風切も黒く大雨覆にも褐色味のある幼羽は残存している様子はない。なにより頭部、腮から喉下が黒く褐色班がない。

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