日別アーカイブ: 2022-06-22

カルガモの♂♀・・・

ちょっと前なら観察会とかで「カルガモのつがいがいます~・・・」なんて言おうものなら、「どっちが♂ですか?」などという意地の悪い質問をくらって「え゛?」と立往生などということもありましたが、昨今はmedaichiも悪知恵がついて、そのような面倒な質問をぶつけられるようなことは喋らんようになっておりますw。

実際、一昔前の図鑑ならカルガモは「雌雄同色」でいっしょくたにされてましたもんね。さすがに今どきの図鑑には「繁殖期のオスの上下尾筒は黒く、メスの上下尾筒はオスより茶褐色味を帯びる・・・」くらいのことは書かれています。・・・が、質問いただいた方に図鑑を持ち出してご説明させていただくにしても、あの小さな写真や図版でわかっていただくのって無理っぽいわけで・・・。

とは言うものの、普段「図鑑に書かれていることが、フィールドで実際にどう見えるかを確かめましょう・・・」などと言わせていただいている以上はここら辺のことは避けて通れんわけです。さあ上の写真では左の子が♂、右の子が♀なのですが、上尾筒・下尾筒を見ていただいて違いが納得していただけるでしょうか?

♂はわかりやすいですね。上下の尾筒( 尾羽を挟み込む羽 )は一様な黒色です。

♀はこんな風に上下尾筒ともに羽縁に茶褐色がありますね。遠目には♂より明るく見えるのだろうと思われます。ただこの上下尾筒羽縁で♂♀の識別をするのは、つまり「茶褐色の羽縁があるから♀・・・」というのは繁殖羽限定と覚えておいてくださいね。雛が大きくなった早い時期の幼羽には♂にも羽縁がありますから注意が必要です。