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野鳥写真のこと・・・

寒いし強風だし・・・とか、何かとゴネて撮影をサボっているmedaichiは、例によって機材ネタとか双眼鏡ネタでお茶を濁すわけですが、本サイトのお客様からお問い合わせをいただいてそのままになってたことで、「野鳥撮影のコツ・・・」というような大上段なWご質問をいただいていた。無論medaichiはその様なご高説を啓上できるような人間ではないので、「まあ、これから始める方にmedaichiが普段気を付けていること・・・」ってくらいならお話してもいいかなと・・・。

自分の写真で自画自賛の感は否めないのだが、野鳥の撮影を続けていると左の写真のように、「あれっ? これいいかも・・・」って写真がまぐれで撮れる。アハハ、まぐれじゃいけませんよね。まあいいや。

ようは、背景がきれいに整理されて、被写体の野鳥が浮き出たようなというか、スッと視線が集中するような写真ってことです。こうして背景がボケていると、被写体のオオルリ君が引き立って、際立った写真になりますね。写っているもの全体にピントが来ているように見える写真に比べて、ふわっと柔らかくかつ冴えた写真になります。写真で背景をぼかすには、①望遠側程効果が大きい ②「F値」は開放 ③被写体と背景の距離をとる、となるんですが野鳥写真の場合は③の被写体と背景の距離をとるのが一般的でしょう。

 

背景物との距離・・・背景をぼかすこと

それでは以前観察されたニシオジロビタキ君にお手伝いいただいて、被写体と背景の距離についてみてみましょう。左の①背景物が近い場合・・・なんだかゴチャゴチャしていてスッキリしない写真ですね。②背景物まで少し距離を置くだけで随分感じが変わります。③背景物まで距離があると大きくぼけて被写体のニシオジロ君が引き立って見えますね。緑道や公園でアングルを工夫する余地がある場合は思い出してください。下のサムネをクリックしていただけるとそれぞれの大きな写真が開きますから比較してみてください。とは言えゴチャゴチャやってる間に飛ばれたんでは元も子もないわけで、鳥が出たらとりあえずシャッタを切って、余裕がある場合に工夫するってことでいいでしょう。

 

 

 


背景の色を選ぶこと

公園の池でカモたちを撮影している時なんか、群れが大きい場合はどの子を撮ったらいいか迷うなんて場合もありますよね。サクラにきたメジロの群れなんかでも同じなんですが、medaichiはバックの色で選ぶ場合が多いですね。上の写真だと①と②では水面に反射するものが、緑の植物か明るい空かで撮影の難易度や揚がった写真の感じが随分違ったものになります。

水面のミコアイサ君で比べてみてください。左の写真の方がしっとりとした趣のある写真です。右の明るい水面だと露出が引っ張られて、白い鳥は薄暗くまた暗部がつぶれてしまいやすくなります。

この場合水面ではありませんが、左のヤツガシラを撮影した時、実際はもう少し近づいていたんですがバックが空抜けになってしまうので、松の緑が後ろに来るように敢えて撮影位置を後方に戻して撮った一例です。

相手が野鳥の場合、シャッタチャンスは限られている場合が多く、あれこれ試す前にとりあえず撮影しておくことをお勧めしますし、「とりあえず撮ってなんぼ、シャッタ押したもん勝ち」という側面はありますが、余裕がある場合は、揚がってくる写真をワングレード上げる方法を思い出していただければと思いますし、こういう工夫を意識せずに自然に実行できるようになれば、良い写真が上がってくる確率は揚がるんじゃないかと思います。

LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmとか・・・

medaichiが本サイトやこのブログに揚げている野鳥の撮影に使用しているカメラは、機動力優先で、Panasonicのm4/3機のDMC-GX8だ。現在は20mm単焦点をつけて、KOWAのスコープに取り付けてデジスコで撮影している。ごつい三脚に装架して使っているので取り回しが悪く、動きの速い鳥や飛び物は苦手だ。

コンテンツ作成のための資料写真ってのが野鳥の写真を撮る目的なので、画質はそこそこでもチャンスを逃したくないし、使える写真が数出てくれる方が助かるのだ。要はお手軽かつお気楽に写真を撮りたいという下心が満載で、大砲レンズにフルサイズ一眼等と言う体力にもお財布にも優しくない選択肢は却下WW

Panasonicからは、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.という35mm換算で200-800mmに相当するズームが数年前に出ていたんだが、意地になってデシスコにこだわっていたmedaichiは手を出していなかった。昨今、medaichiのNPOで干潟の生きものから野鳥までなんでもこいのW田君、同じくm4/3使いのW田君がこのレンズ持っていたので使わせてもらうことに・・・。

手ブレ補正は、2軸のPOWER O.I.S.を搭載しているので、ボディ内4軸の手ブレ補正機構を持つGX8との組み合わせで、暗い場所や望遠撮影でもメリットがあると思われるがどうだろう?  800mmの手持ち撮影なんぞmedaichiは考えたこともなかったが・・・、まあアッサリと撮れたWW

高い樹の梢にアトリがいた。20m位の撮影・・・光の状態が良ければ、望遠端でもとりあえず止まってくれるが、絞り開放ではややアマ。水彩のような絵が上がってくるが、まあフルサイズのようにはいきません。シャツタスピードとの兼ね合いだけどF11まで絞って尚且つiso200が使えたら良い結果がでるだろうと思う。

一番頻度の高い日陰の緑道・・・。ん~、手振れ補正DUAL O.I.S.の効果ありますねえ。今までの感覚で「ブレたな~」と思ったカットが止まっています。資料写真として使う分には細部の描写もOKでしょう。鳥が動かずにいてくれれば、望遠端でも1/60秒で十分ねらえるかもしれませんね。

このレンズ、スペック上の最短撮影距離は1.3mらしい、最大撮影倍率は望遠端で公称0.25倍なので35mmフルサイズに換算して0.5だ。望遠マクロレンズとして通用するんじゃないかな。medaichiの場合だと、寄ると逃げられる昆虫や干潟の生きものなんかの撮影にも使い勝手がよさそうだ。

デジスコ用スコープをTSN-774に戻してみるとか・・・

この春からデジスコの撮影用スコープをKOWAのTSN-884で撮っていたが、焦点深度の浅いこと、前に広いことやで手こずっていたわけで・・・。ボケの入り方とか絵作り的には面白いんだが、要は面倒なんです。medaichiは作品作りなどという高尚な意図はかけらもないので、本サイトやブログのコンテンツ様に使える写真の撮れる割合が多い方が楽ということですね。

感覚的にはドンピシャの写真が100枚撮って1.2枚撮れるより、そこそこの写真が数枚取れてくれる方が仕事がはかどりますW。オートフォーカスでバシバシ撮って使えそうなのを拾うほうが、マニュアルでピント送ってとかやるより楽ですしね。「技術的退行・・・」という影の声は無視して、緑道みたいに撮影距離の近い時はTSN-774に戻そうかと思わんでも・・・。

で、久しぶりにTSN-774に換装して出撃してみたら、ジョビ子がいたので1枚パシャリ。「ん~、何にも考えんでカメラまかせでこれくらいのグレードかあ・・・」ってのが正直な感想です。TSN-884はズームアイピース付けて観察メインに、緑道などの撮影用はTSN-774ってのが良いのかも・・・。まあ、選択肢が増えるってのは悪いことではありませんから、暫くこれで行ってみます。

雨でもミサゴ・・・

いや~、今季の梅雨はよく降りますねえ。とはいうものの7月も中旬、月末ころにはシギチドリの成鳥の渡りが始まろうかと・・・呑気に構えてる場合じゃないんですが、まっ、いいっか。このところ、夏でもミサゴ君が1.2羽のこってくれるようになった。繁殖に参加しない個体は越冬地に残留ということか。雨だけど、まあいいやと撮影。普段の設定のまま撮ったら、撮れんことはないが、なんか雨滴が中途半端に止まってしまった。

雨の日はも少しスローシャッタで雨滴を流さないとね・・・。デジスコの都合で絞りを変えられんのでISO感度を下げることに。普段の設定のままだと被写体ブレを軽減するのに、上限ISO800で撮っているがISO200に。当然、使える枚数は激減するが、まあ、こんなもんでしょうW   不精なmedaichiは雨の日は撮影せんからこんなのは気にもしません。

とはいうものの、どうしても撮らないといかん場合もあるわけで、上は以前雨の日に撮影したハイタカ君です。面倒なことの多い雨の日ですが、うまくはまると普段と雰囲気の異なる写真が撮れて、これはこれで面白いかも・・・。

野鳥観察にむく三脚って・・・

三脚と言うと、写真屋さんなら夜景や花火などの長秒露光の場合や通常の撮影でもカメラの固定と構図を作るのにマストだ。シャッタを切る時カメラの機材ブレや手ブレを減らしてより綺麗に撮影できるし、植物や昆虫のマクロ撮影では精細なピントあわせに必要だ。medaichiは会社員時代のブツ撮りでも三脚つかってました。当時のポジフィルムってせいぜいiso100だし、絞り込まないといけない場合も多かったしね。

野鳥趣味で使う三脚と言えば、撮影をしない観察メインの方なら、普通は望遠鏡(スコープ)を雲台とともに装架して使うってことになるし、探鳥会とかでも歩き回って立った姿勢で使う場合がほとんどと想定できますね。ということで、バードウオッチングで使う三脚についてもうちょっと考えてみましょう。

この三脚最初の稿でmedaichiは三脚選びの第一のポイントはエレベータ等を使用しない「全高」だと申し上げました。つまり雲台とともに装架して、楽に立った姿勢で、接眼レンズを覗ける高さが必要だってことですね。

さて、左の三脚はmedaichiが野鳥園のレンジャ時代に毎日使い倒していたものです。スリックのCarbon Master 823(旧品)です。今でもほぼ同スペックで製造されています。この全高は136cmほどです。身長176cmのmedaichiのアイレベルは164cmですが、この三脚でOKだったのでしょうか。

結論を先に言うと全く問題なく使えていました。小型のビデオ雲台にスコープを装架すると接眼レンズの位置は160cm近くになり僅かに顔を傾けるだけで無理なく観察できます。白丸内にあるようにセンタポールを数cm伸ばす必要もないくらいでした。

つまり普通の身長のバーダーなら全高135cmあれば十分で、女性ならもう少し小さなものでもOKってことでしょう。このくらいの高さの三脚だと第1段目の脚径は28cmほどで、一般的な中型三脚に各メーカがラインアップしています。Velbonならカーボン素材のものでいうとGeo CarnagneのN635、アルミ素材ならシェルパ635Ⅲあたりです。SLIKでもカーボンでこの823、アルミならグランドマスタスポーツ3あたりになります。撮影もされる方はもっとゴツいのが欲しくなるでしょう。

カタログや使用を見る際に注意しなければいけないのは、雲台とセットで販売されているものは全伸高・全高ともに雲台を含めた高さの表記になっています。その場合メーカの3way雲台がセットされている場合が多いですが、今は野鳥屋さんのあいだでもビデオ雲台が人気ですから三脚単体で買えるものがいいですね。

あと、ある程度大きな三脚ではないですが、中小型の三脚には脚のロック方式でレバーロックを採用しているものがあります。締め忘れが一目瞭然ですから慣れてない方には良いと思います。ロックナットも緩んでくることがないのでいいのですが、medaichiの場合、数年毎日使い倒していると、内部のパーツが摩滅して脚がスッポ抜けましたW

上の写真の右のような、三脚の開閉に補強のステーがついていて、締めこむと開脚時の剛性が高まり、脚を一本開くと他の脚も開いてくれる便利なものがありますが、フラットな室内や路面の場合は良いのですが、斜面や不整地、変則的な設置をしなければならない場合などの自由度から考えると無い方がいいかもしれません。

素材面では一般的にはカーボンかアルミかってことになりますが、今は軽量高剛性のカーボンに人気がありますが、アルミにも利点があります。丈夫で壊れにくいんですよね。安くて気軽につかえるしW まあ、スコープと三脚かついで歩き回ることを考えるとカーボンがお勧めとせざるを得ないでしょうね。振動の減衰もいいですし撮影もされる方なら気になりますよね。

最後に、野鳥探しの旅に、海外など飛行機を多用されるリッチな鳥屋さんなら、機内持ち込みが長さ60cmで規制される場合がほとんどですから、縮長も確認しといた方がいいと思います。

三脚の全伸高・・・? 全高・・・?

当ブログのお客様にお詫びをしなければならないのですが、前回の記事で、三脚の高さについての用語が混乱してしまいました。言い訳がましくなるのですが、三脚のメーカの仕様書をみると主な3社について、伸長有・伸長無の表現は以下の様になっています。

  • Gitzo    全伸高と 全伸高(センターポールを伸ばさない状態)
  • Velbon   全高(EV含む) と全高(EV無し)
  • SLIK     全高とエレベーター下げ全高

伸長メカについてもセンタポールだのエレベータだの表現が違うのはさておき、全伸高・全高の扱いが違っています。語感で言えば下に図解したように、伸長メカを伸ばして「全伸高」、伸ばさずに「全高」と言うのが分かりやすいと思うのですが、カタログ読むときは注意しましょう。

でもって、身長176cmのmedaichiが最適なアイレベルを確保するためには、全高150cm前後必要ということになります。ちなみに、medaichiの持っている三脚で一番大型なのは、Velbon社の旧型番でNeo Carmagne 830です。3段伸ばすとエレベータ無しで全高178cmという大型三脚ですが、完全にオーバスペック、カーボンのくせに3㎏超えるし、ゴツくてハンドリングは言わずもがなです。でも、デジスコの超望遠撮影の時だけ頼りになりますW。

探鳥会でスコープ装荷するだけなら少々全高が足りなくても、エレベータを使用すればよいので、脚径28mm位の中型三脚でもOKでしょう。それでもエレベータは半分位にとどめておきたいものですね。近くにカメラやさんとかなくて現物見れない場合は、探鳥会や野鳥園の展望塔とかで他の鳥屋さんが使っているものを参考にするのがいいと思います。

あ~っと、medaichiは、野鳥園の展望塔にいるときは、アルミの重くてゴツい大型三脚を使っていることがあります。理由は簡単! 子供らに蹴飛ばされても大丈夫なようにですねW