5月2日(木)、西池干潟のトウネンの群れの中に、ヨーロッパトウネンの夏羽を観察した。第一回冬羽や越冬の冬羽の個体は良く観察されるが、夏羽は珍しい。medaichiも野鳥園ではずいぶん昔に見たような記憶があるだけだ。喉下の白色部や、肩羽の広い暗色班、三列風切の暗色班と赤褐色の羽縁が顕著でありわかりやすい子だった。
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カラフトアオアシシギのこと・・・
4月30日(火)に世界的な希少種であるカラフトアオアシシギが観察された。今後、観察の機会も数すくないと思われるので記事にしておくことにします。
カラフトアオアシシギは体長約30cm、アオアシシギより一回り小さいですが、図鑑には最初にアオアシシギに比べて嘴の基部が太く、足は黄色、アオアシシギより短いと記述されています。とくに脛が短くみえますね。確かに嘴の基部は太くて少し黄色味がかって見えますが、以前観察した幼鳥では黄色味はなかったので、色合いの部分はmedaichi的には「?」としておきす。
アオアシシギに比べて足が短い分、飛んだ時も尾羽からの突出部も少ないですね。背中から腰、尾羽にかけて白く見えます。アオアシシギの尾羽あたりはもう少し暗色の班があったはずですが、画像探してみます。
さて、medaichiは鳥の水掻きばかり撮影しているように思われますがWW カラフトアオアシシギの場合は、この水掻きが特徴となります。写真の解説の様に2趾・3趾間と3趾・4趾間に水掻きがはっきり確認できます。
「じゃあ、アオアシシギはどうなんだ・・・」と疑問を持たれると思われますので、アオアシシギの水掻きもご紹介すると、3趾・4趾間に水掻きが確認できますが、2趾・3趾間は痕跡化していてよく見えません。まぁ、ここまで見えんでも識別はできますからいいんですが、まあ、話のネタってことでこだわってみました。
あと、図鑑に書かれてるかどうか確認してないんですが、翼面の裏・・・、下雨覆がカラフトアオアシシギは白くみえます。アオアシシギには下雨覆に繁殖の班がありますから、飛んでる写真なんかだと、先ほどの足指の突出とあわせて識別のポイントになるかと。
最後におまけ・・・。上はアカアシシギですが、少々こぶりですが、この鳥にも趾間に水掻きが見えますね。
カラアカハラとか・・・
マミジロがいました・・・
お昼前に呑気にやって来たmedaichi・・・、今朝はマミジロ♂♀とクロツグミ♀が記録にあがっていた。「ん~、昼からじゃなぁ~・・・」と全然テンションがあがりません。・・・が、お客さんに「マミジロ出てるよ~」と教えていただいて写真を拝見すると、横の林から「キョロツリ~♪♪」とたんに「絶対、撮ってやる~!!」状態にWW 粘ること1時間、なんとか証拠写真を揚げることができました。
テンションMAXで撮影してましたが、そこはmedaichiも長く野鳥を観てますから、頭の半分は冷めてます。ピッと枝にあがったのを「うぉっ! ♀っぽい!」とすかさず撮影。意外なくらい側にいたマミジロお嬢でした。
マミジロの撮影を終えると、記録に揚がっていたクロツグミのお嬢・・・。今季は全然撮らせてくれなかったので「オマケ扱い」してやることに・・・
エゾムシクイとか・・・
今朝は今季初めてエゾムシクイが団体様で来園されていたので早速撮影に・・・。昨日、センムシをUPしたら友人から「エゾムシもちゃんと解説しろよな~」と催促されたのでWW 実は、エゾムシクイの識別に一番ポイント高いのは「頭頂部と肩羽の色調の差」なんですが、medaichiは解説に使える様な写真を持ってなかったのでちょうど良かったです。
エゾムシの頭頂部は暗い灰褐色ですが、首から続く肩羽は褐色かかったオリーブ色で色調とコントラストが違って見えます。あと、個体差がありますが、足の色も明るい肉色に見えればこれもポイント高いです。
下面はセンダイムシクイのような黄色味はなく白っぽいですが側胸部からわき腹にかけて褐色味がかって見えますね。上の写真とは別個体ですが、下嘴も基部以外は暗色です。さえずりは「ヒッ、ツッ、キー」と特徴的ですが地鳴きも「ヒッ、ピッ」と強く、ジョウビタキによく似ています。
それから、写真の方にムシクイ類の撮影でよく聞かれるのは「ちょろちょろ葉陰で動き回って撮りにくいよ~」ってのがほとんどですが、medaichiは良く観察して、上の写真の様に餌のガの幼虫やクモなどを捕えるまで待ちます。medaichiの観察ではムシクイ類は餌を捕えると枝の中ほどに降りてくる場合が多く、そこで餌を叩きつけたりして食べます。それから枝に嘴をこすりつけて綺麗にしたり、ちょっと休憩・・・って時がありますから、その時をねらって撮影っていうのが多いです。一度観察してみてください。