カテゴリー別アーカイブ: 水辺の鳥

ヘラサギ8羽を観察したこと・・・

いや~! 皆さん寒波っつうか、ここんとこ寒い日が続きますね。今朝のmedaichiは珍しく寝坊をせずに野鳥園に到着。六甲の山並みは白く冠雪して綺麗ですね。medaichiが若い頃「六甲山に雪がつもると、違った野鳥が来る・・・」等と先輩諸兄から吹き込まれたもんです。まあ、あてにしないで観察に励むことにしましょうW。

ん~、のっけから蛇足的余談ではいってしまいましたが、んなことはどうでもええんです。今朝はなんとシャモジが8本並んでいたのです。ヘラサギが8羽、今季のMAXですね。早速、端から個体を確認していきましょう。

右端にポツンと1羽だけ離れている子がいました①番としておきましょう。別の写真を拡大すると、この子は嘴先の黄色部分にポツンとほくろの様な黒丸がある子とmedaichiが覚えている子で、冠羽も長め、羽軸も白かったので4年目春の可能性がありますね。

の子は④⑤⑥の子達を観てみましょう。3羽とも冠羽の伸長は無いようですし、⑤の子の嘴は僅かに肉色がかって見えます。④と⑥の子の嘴は黄色味がかって基部から黒ずんできていますが平滑で、去年生まれの2年目春の子達のようです。③と⑧の子はこの秋から観察されていて、4年目春以上と思われます。②と⑦の子は初見で翼の暗色部や羽軸とか確認してませんが、冠羽の伸長の兆しが見えていますから3年目春以上ではあるでしょう。

大雑把に年齢を観てしまいましたが、今季の大阪港近辺の個体群に幼鳥3羽を確認できたと思っています。今日は冠羽と嘴の色合いでお話ししましたが、特定の部位だけで判断せず、初列風切の暗色班や羽軸の色、虹彩の色、のど袋の縁や脚の色等観察出来た各部位を総合的に判断しなければならないでしょう。

でもって、本日の重箱の隅は「ヘラサギの雄雌」です。以前、日本クロツラヘラサギネットワークが出されていたクロツラヘラサギのパンフレットに「クロツラヘラサギの雄と雌 / 雄(オス)と雌(メス)の違いは雄の方が嘴が少し長いのですが、外見ではほとんど区別できません。」と書かれてあった。万事適当なmedaichiは「ふ~ん、じゃあ同じトキ科ヘラサギ属だし~、ヘラサギも雄の嘴のほうが長いんじゃね・・・」と適当に納得していたんですがどうでしょう?

ヨーロッパのヘラサギの年齢識別関係のサイトに「雄雌直接比較すれば、明らかに雄の嘴が長い・・・」と記述されているところがありました。「雄雌で比べればっつうことは、単独で観ればわかりにくいってこと?」 しようがないのでペアで行動している2羽の写真を揚げときます。どちらの嘴が長く見えるでしょうか。

1月中旬で、ヘラサギの成鳥夏羽か?

今朝は西池干潟にクロツラヘラサギ幼鳥とヘラサギadが・・・。なんかヘラサギ冠羽が盛大に伸び始めているし~、胸首まわりが黄色もがかってるし~。

12月からいる子・・・?  しばらく観ていなかったのは確かだが、こんな急に成鳥夏羽の雰囲気でるのかな~?  しようがないので眠り込んでいるのをじっと我慢で嘴の文様・黄色部分を確認してみよう。

ああ~、やっぱり違いがありますねえ。でもって、今季の越冬個体群の中の成鳥タイプの3羽目確認~!!  今日の子は1月中旬でもう成鳥夏羽の雰囲気がでてますね。クロツラヘラサギの幼鳥が最近観察されるけど、ヘラサギの幼鳥はどこにいるんだろう?

今季のヘラサギが7羽に・・・

毎度お粗末、寝坊したmedaichiは見逃したんだが、今朝南池にヘラサギ6羽いたとのこと。お写真はお客様のYG田さんに提供頂きました。この時、別の場所にいつもいる個体1羽がいたので、今季のヘラサギの観察は7羽となりました。昨シーズンも7羽観察出来て、野鳥園における滞在時間も長かったのですが、今季、昼間はなかなか観察できません。

採餌場所、休息場所を分けて、あるいは双方を日々変えているのか、日々記録は揚がっていますが今季は観察しづらいことになっています。大阪湾一帯で利用できる環境を探し、逞しく冬を越している子達を暖かく見守ってあげたいものです。

12/6 今朝のヘラサギとか・・・

一昨日の12/4あたりから、ヘラサギの今いる子が展望塔前の汽水池で採餌しているのが観察されるように・・・。近くていいんだけれど、日差しがあると斜逆光でコントラストが強く撮影が難しい。花曇りの午後に来てくれると楽かも・・・。この写真は早朝の日陰です。干潟にいるときとはかなり雰囲気の違う写真になりますね。

今日はなぜか園内にカワウが多い・・・。普段こういうことは無いのだが、今日は西池干潟にズラ~っと並んでいる。近隣の埋立地の工事の関係で休息場所を追われたのか・・・、想像で言ってはいけませんね、今後の動きを観察したいと思います。ほとんどの個体は白丸の様な感じです。

でも、よく探すと中にはこんな婚姻色の個体もすでにいました。カワウの繁殖期は地域あるいは年ごとに違うこともあるようで、まあ一年中国内のどこかのコロニーで繁殖しているペアがいると言えるかも知れませんね。大阪近辺だと1月から7月にかけて見たいな印象がありますがどうでしょうか。ふつう野鳥って日照時間の変化で渡り行動するのですが、ハトのように動物性の餌に依存しない種はキジバトみたいに年に何度も繁殖します。こういうことから見ると、カワウの繁殖も依存する魚に合わせて行うのかもしれません。

それから普通は♂の方が婚姻色という印象がありますが、カワウは雌雄同職で♀もこのような婚姻色になります。♂の方が若干大きいらしいのですが、野外で識別できるのかなあ。medaichiはコロニーで観察してないので、雌雄で出方が違うのかなんとも言えないです。

11/12(土) 今朝のヘラサギは・・・

11/5と11/6にヘラサギが2羽観察されていました。今朝は早くから南池で1羽が採餌していたので、少々細かい所を観察したいと思います。日陰で暗い時は見えなかったんですが、日が差してくると虹彩の赤味が写りだします。短いですが冠羽も・・・。先端の黄色い嘴はシワシワですね。ヘラサギは3年目春以降はほぼ成鳥に見えることが多いですから、翼の先端部・初列風切の暗色部のチェックを忘れないようにしましょう。

拙い写真ですが初列風切には暗色の部分は無いようですし、羽軸も白く見えますから成鳥・・・、脚の色が僅かに灰色味を感じますから、4年目冬の個体かもしれません。ここまで見ていきましたが、medaichiは、どうも先日の2羽の片方とは違う個体のような感じがします。この子の方が嘴も長くて先端の黄色部分も幅広の様な・・・。まあ、ややこしいことを言いますが、これはこれで面白いし楽しみも増えるってもんですよね。

ヘラサギとオニアジサシとか・・・

え~、11/5の(土)にmedaichiが首を長くして待っていたヘラサギが2羽観察記録が揚がっていました。残念ながらmedaichiは仕事だったので観ていません。なんで首を長くしてたかというと、まあここら辺のスター★選手級の子達が来てくれないと、管理人としては営業上差し障りWがあるわけで、「ん~、なんか盛り上がらんな~・・・」って感じですかね。でもってお写真をお客様のコバさんにご提供いただきました。

これまたコバさんに提供いただいたお写真なのだが、後ろの子は初列風切の先端に暗色部がはっきりと見えますから1年目秋の幼鳥、前の子にはほとんど見えませんし、このお写真だけで見ると羽軸も白いようですから4年目或いは5年目秋以降・成鳥の可能性があります。

なんでも同日、珍客のオニアジサシも観察されたようで、コバさんにお写真を提供頂きました。肩羽、雨覆、次列風切などに暗色の羽衣が見えますから第一回冬羽に換羽中ってことだと思います。

ん~、ここんとこお客様にお写真投稿いただく事がしばしばで、管理人としては少々恥ずかしい気もせんではないのですが、「展望塔ではお客さんに席を譲っているんだい!!」などと不埒に開き直っておりますW。まあ、「投稿いただいたお写真を使わせていただいてブログ書いたりするのもどんなもんかな~?」と迷いつつも、常設のホワイトボードの観察記録を含め、観察された野鳥の写真など管理人としては市民バーダーの皆さんと力を合わせて、大阪南港野鳥園の情報発信を盛り上げていくってことは方向性として正しいことなんだろうと思っています。

そんなこんなで、medaichiは野鳥園の本サイトのPHOTOギャラリーで永らく工事中でほったらかしだった、以前の掲載写真を整理しPHOTO倶楽部投稿写真のページを再開して、今後、お客様に投稿いただいたお写真を観ていただけるようにする予定です。