カテゴリー別アーカイブ: シギ・チドリ

標識鳥の蛇足的余談とか・・・

 

先日紹介した標識ハマシギなんだが、本サイトの観察記録に揚げる際、標識のついている場所を書くのに「右脛 : 緑青フラッグ / 右跗蹠 : 無し 左脛 : メタルリング / 左跗蹠 : 無し」というような書き方をしてしまった。読者の方からお問い合わせもいただいたので少し説明を・・・

要は「脛 :すね」やら「跗蹠 : ふしょ」というのは鳥の外部形態の呼称で、羽衣を指す初列風切だの大雨覆なんかは馴染みがおありだろうけど、この場合は鳥の足のなかで羽毛に覆われていない裸出部の名前ということです。写真でもよかったのですが暇にまかせてイラスト書いてみましたW。

右図の踵関節から上を「脛」といいます。また、踵関節から下、足趾との間を「跗蹠」と言います。ん~、踵・・・、逆に曲がった膝関節みたいに見えますねえW・・・。

鳥の大腿部と膝関節なんですが実は羽毛に覆われていて外から見えません。下腹の羽毛から出ているように見えるのはのは人間の脛にあたる部分になり、その下の関節は踵に相当します。シギチドリを見てきた方にはなじみがあるかもしれませんが、スズメ目なんかだと、普通、関節から上の脛の部分は羽毛に覆われて見えないので「何のこっちゃ・・・」となるかも・・・。

こっから先は少々やっかいなのですが、関節から上の脛のうち羽毛に覆われている部分を「腿」と書いてありますが、多くの図鑑の巻頭の図版ではまあ「腿」となっています。medaichiなんかは「脛だろう・・・」と思うのですが、多分に感覚的というか習慣的に「腿」と言われてきたのではなどと推測しております。

ここら辺はワシタカの図鑑なんかは「脛」と書かれているようなんですがどうでしょう?  膝から下を下腿などという場合もありますから、あながち間違いだと言うこともできないのではと思わんでもないんですが・・・。medaichiの大好きな「重箱の隅」ですW

肝心なことを書き忘れちゃいけません。シギチドリの標識鳥を記録あるいは報告する場合、混乱があってはいけませんし。脛やら跗蹠やら面倒なので、関節部を境に「右足上 ; 青緑」とか「左足下 : メタルリング」というような表現を使用するようになっています。この辺は本サイトの「フラッグのついたシギチドリをみつけたら」に書いてあります。

標識ハマシギと標識トウネン・・・

偉いさんが「フラッグ付のハマシギがいるぞ~!!」とおっしゃるので、カメラを持ち出してパシャリ。画面中央の子だ。ごらんのとおりファインダいっぱいにいるハマシギ、トウネンのなかにいる一羽を探す面倒な撮影だW

見やすいように中央を切り出すと、右足上に緑フラッグ/青フラッグ・左足上にメタルリングが見えますね。中国は江蘇省の標識鳥のようです。左右やそれ以外の標識がないか、別アングルの写真も検討しておきます。

 でもって江蘇省標識のハマシギ君を追いかけていると、ハマシギ君の後ろを何だかもぞもぞするトウネンが横切りました。

4/12にmedaichiが撮り損ねた黒白フラッグのトウネン君のようです。大慌てで数枚落としてほっと一息・・・。右足上 黒/白フラッグは中国 上海の揚子江河口の標識鳥です。

medaichiが「撮れたど~」と一息ついていると、偉いさんが「標識トウネンと標識ハマシギが両方写っているのも撮っといてちょ」と無理難題をおっしゃる。しょうがないのでスコープで鳥を確認しながら、接近したときに当てずっぽうで100枚ほど連射したらなんとか・・・W

 

4/6 ホウロクシギまだいます・・・

4/3(月)に初認されたホウロクシギ君がまだいました。今日明日は雨模様・・・、夏鳥たちは週末に期待しましょうか。せっかくですから撮り直ししておきましょう。この子、嘴が短いですね第一回夏羽でいいと思うんですが、検討中

朝から盛んに巣穴に嘴を突っ込んでカニを捕食していました。大きいカニはハサミや足をちぎって胴体を丸呑み、ちぎった足もきっちり食します。小さめのカニは丸呑みします。

今朝はコチドリも2羽いましたので証拠写真を揚げときます。

ホウロクシギ来ました!!

仕事明けでヨレヨレのmedaichiが野鳥園に到着すると、いきなり西池干潟にホウロクシギが来たとのこと・・・。瞬時にテンションMAXでカメラセット。無事、証拠写真撮影となりました。まあ現金なものではありますW そうですね。やっぱこの子らが出てくれないと雰囲気盛り上がりませんものね。早速、本サイトにも揚げることができました。

「この秋冬の撮影分とか全然整理しとらんし、書きちらかして途中でほったらかしの記事原稿いっぱいあるのにどうしよう?・・・って、ま、いいっかW」とお気楽に今季の春の渡りが始まりました。

ソリハシセイタカシギとコミミズク

10/22(土)にソリハシセイタカシギが3羽、西池を通過して南に飛び去った。本種は大阪南港の埋立地時代より大阪港近辺で記録はされていますが、野鳥園では初記録となります。その後、現時点に至るまで園内では観察されていない。工事の始まった近隣の埋立地をはじき出されたのかもしれません。お写真は写真部Wのミッツ黒猫さんです。

おなじみのトレイルカメラは、緑地の水場以外に園内の干潟部分にも設置してあり、夜間も自動で水辺をタイマ撮影しています。11/2の00:41、なにやら干潟で光る怪しの眼が・・・

どうやらコミミズクのようです。昨年の2021/10/30にも園内で日中の観察が記録されています・・・。

 

久しぶりのイカルチドリとか・・・

今日はお昼過ぎにイカルチドリがやってきた。本サイトにも揚げましたが、ブログのお客様にはオマケ記事を書かせていただきましょうか。この子は本来、水田や池、河原の砂地とか淡水環境にいて、野鳥園の様な海岸や干潟では珍しいので、「野鳥園的珍鳥」としておきます。

19-21cmですから、ハジロコチドリ並みに大きいのですぐわかります。ハジロコチドリよりはほっそりとした感じかな。特に嘴は他のチドリと比べても特徴的ですね。medaichiは初列からの尾羽の突出をまず確認します。顔胸の暗色部やアイリングも淡くて目立ちませんが、「目立たないのが特徴・・・」等と怪しげな解説をしてお客様を煙にまいてはいけません。

そうだなあ・・・、イベントで「ああ、尾羽の突出が大きいねえ。イカチだね・・・」(鳥屋は慣れてくると、オジロトウネンをジロネンとかセンダイムシクイをセンムシとか不埒にも省略して、経験者の雰囲気を演出する傾向がありますw) 等とやると、まあそれっぽく見えるわけですが、他の識別点とか聞かれたり、今時のことですからブレたややこしい写真を見せられて「これ何ですか・・・?」とか聞かれるハメになります。コネタを二つ三つ仕込んでからやるようにしましょうww。